表紙 目次 | 魚の話 2018年2月9日 コモンゴビー の話🌍 コモンとは ポピュラーでは ありませぬ全く違う意味だが、恣意的に誤用するのが日本流。 そろそろ、小生が呼ぶところの"欧州真鯊"の話をしてもよい頃かな。 素人にはわかりにくいのは、日本人が考えるハゼの代表と言えば名実ともに真鯊なのに、属すグループは正統なハゼ系ではないのである。そちらは鬚鯊が属すのだ。 と言うことは、そちらのグループに、非日本人が考える代表的なハゼが含まれている筈であるが、そのような話を耳にしたことがない。そこで、今回はそこらに触れておこう。 当たり前だが、そのような種を知ることは、誰にでも即座にできる。英語で検索すればよいだけのこと。 Common goby すると、ポマトスキストゥスという、ラテン語を知らぬ人間には音的にかなり違和感を覚える名称がでてくる。それなりに分化しているようだが、棲息地は東大西洋〜地中海。"schistus"とは片岩のことだから、岩礁に巣をつくる習性を持つ一族かも。 マ、隙あらば、どこにでも棲みつく手の魚であるが、大ブリテン島とアイルランドの沿岸浅海域には呆れかえるほど棲息しているということではないか。 肝心の、"欧州真鯊/Common goby"だが、東大西洋・バルチック海沿岸棲息で、北はノルウエー、南はモロッコ・モーリタニア・カナリア諸島といった広域を占める。 姿であるが、普通は4〜5cmと小振りであり、寿命は3年だが、せいぜいが6cmだろう。ただ、大きく成長すると9cmに届くようだ。 よく似ている類縁種になると、地中海や黒海にも進出しているようだ。 Sand goby こちらは、欧州砂鯊という位置付けではなく、欧州砂色鯊である。通称名からみて、釣り餌に最適かも知れず、名称としては"欧州ダボ鯊"がよろしいのでは。もっとも、"Common goby"自体が食用にされないから、意味ないか。 【鬚鯊、等が所属する《Gobiinae》グループ】 <熱帯棲分志向>"本流" → 「はぜ 全体像」 ○Pomatoschistus・・・ポマトスキストゥス類 Canestrini's goby(canestrinii) Kner's goby(knerii) Lozano's goby(lozanoi) Marbled goby(marmoratus) Common goby(microps) Sand goby or Polewig(minutus) Norway goby(norvegicus) Painted goby(pictus) Quagga goby(quaggus) Tortonese's goby(tortonesei) (montenegrensis)@モンテネグロ淡水棲 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |