表紙 目次 | 水母の話 2018年2月27日 キロネックス の話MARINE STINGERSARE PRESENT!! 危ないと 分かっていても 避けられぬ キロネックスは、箱形状で薄青色の透明なクラゲである。大きいものは直径50cm近くあり、触手の長さも4mを越え、体重2Kgに達することもあるという。 英語圏では"Chironex(ギリシア語:殺人者の手)"で通るようだが、"Sea wasp(海雀蜂)"と呼ばれることが多いようだ。 棲息地はオーストラリア北部の沿岸部海域が中心だが、インド洋〜西太平洋の熱帯域に拡がっている。 濠太剌利海蜂[オーストラリアウンバチ]水母 オーストラリアでは、海岸に警告標識が立つほど恐ろしい生物とされている。 と言うのは、刺されると激痛でショックを受け溺れたり、直後に心臓麻痺に見舞われて死亡するリスクが極めて高いから。血清はあるが、間に合うものでもなかろう。四方(葉状体)のツノから出ている触手は15本x4に達し、各触手に5,000個の刺胞があるので、からまれたりすればお陀仏間違いなし。[動物大図鑑 キロネックス@National Geographic日本版] 一般的なクラゲと違い、自力で泳げる上に、視覚も備わっているが、その意義はわかっていない。素人解釈では、天敵から逃れるためとなるが。 言うまでもないが、それは、海を漂うプラスチックの袋を食べてしまう海亀のコト。 沖縄で危険なクラゲとされているのも、実は、キロネックスと呼んでも間違いではないのだが、種は異なる。 直径10〜15cmで、触手長は1.5mとも。こちらの触手は8本x4。 波布水母 海水浴シーズンに被害が多発しており、毎年100〜200人の状況が続いている。 一般に、"箱虫"は毒が強いようだ。それを知っていたからといって、避けることができる訳ではないのが辛い。特に、キロネックスは、ヒトを煩い輩だとみなし、わざわざ泳いで来て攻撃を加えている可能性もありそう。 【刺胞動物/Cnidaria】 ┌花虫/Anthozoa…ポリプ型(珊瑚, 磯巾着) ┤ └Jellyfish/Medusozoa 箱虫/Box jellyfish/Cubozoa ◆Chirodropida -Chirodropidaeネッタイアンドンクラゲ ○Chirodectes ○Chirodropus・・・キロドロプス類 (gorilla)@南ア〜ガボンの深海(危険) ○Chironex・・・ハブクラゲ類(キロネックス) 濠太剌利海蜂水母 [オーストラリアウンバチ]/Sea wasp(fleckeri) 波布水母(yamaguchii) 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |