表紙 目次 | (C) 2016 DBCLS 統合TV/CC-BY-4.0 櫛水母の話 2018年3月31日 うりくらげ の話ここからは、刺胞動物から離れて、櫛水母の話。🏉 水槽に プカプカ浮くのは 瓜二つ いかにも薄い寒天で覆われていますというお姿。 瓜水母 ご存知、縦に8列の櫛板を持っている種だ。 ここに比較的太目の鞭毛が生えており、これを動かして駆動力を得る訳だが、光が反射するためその干渉色で虹色が波のように輝く。 熱帯からかなり北の海まで世界中で棲息しており、深層から海面近い所までテリトリーにしているという。生活域はかなり柔軟なご様子。(素人の常識では、いくつかの種の集合だと思われる。) 展示されている個体は小さいものが多いが、成長すると15cmに達するというから、かなり貪欲に食餌をすると見てよいだろう。 餌は同族だという。もちろん、丸呑み。ソリャ、すぐ栄養になるからてっとり早いわ。 そんな習性だと、喰われるリスクも大きいから、防御機能が発展しそうなものだが、刺胞はないしどうなっているのだろうか。 初春に 俵が群れて 縁起よし 水深500-1000mに棲む類縁は俵型。 深海瓜水母 扁平なボンゴで使うカンパーナ(舌無しで木棒で叩くCowbell)のような形も。 カンパナ瓜水母 変った名前も。 🎣 ヘボ釣り師 水母獲れずに 喰われたり 一点赤色がある。 疑似針[サビキ]瓜水母 サビキ的に触手を出して大漁を狙っているように映るのだろうか。好物は兜水母だというが、一度に沢山集めてもそうそう食べれるものでもなかろうに。 そういえば、昔、餌などつけなくとも釣りに釣れる鯖釣りに行ったことがある。船頭さんからサビキ仕掛の餌針のモト色が赤だからと聞かされたことがある。ホントかいなと思った覚えがある。 瓜水母に赤色を見付ける感覚器官があるとは思えないが、どういう訳か寄って来られて、一気に一呑みにされるらしい。 (参考) 中務裕子,他:「ウリクラゲ Beroe cucumis Fabricius(有櫛動物門、無触手綱、ウリクラゲ目)の幼若個体の形態と行動 」Kuroshio Biosphere 7, 2011 【有櫛動物/Ctenophora】 ┼無触手Nuda ┼┼◆瓜水母Beroida ┼┼-Beroidae ┼┼┼○Beroe・・・ウリクラゲ類 ┼┼┼┼瓜水母(cucumis) ┼┼┼┼深海瓜水母(abyssicola) ┼┼┼┼網傘水母(forskali) ┼┼┼┼カンパナ瓜水母(campana) ┼┼┼┼疑似針[サビキ]瓜水母(mitrata) ┼┼┼┼(hyalina) ┼┼┼┼(ramosa) 「魚」の目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2018 RandDManagement.com |