↑ トップ頁へ

2007.1.31
 
 


鳥インフルエンザの悪夢…

 2007年1月、宮崎県の日向市と清武町で、H5N1型鳥インフルエンザが発症した。2004年の山口、大分、京都で発生してから、しばらく静かだったが、ついに来た。(2005年茨城はH5N2)

 中国からH5N1ウイルスが入ってきたということらしい。山口で発症した時に、伝染経路調査優先の体制を敷かなかったから、どのように感染するかよくわかっていないが、(1)鶏舎近くの水がウイルス汚染され、そこから人を経て、鶏に感染すると見るのが妥当な感じがする。ただ、海を越えてウイルスを運ぶ媒体については、説得力ある解説を見かけたことがない。

 H5N1鳥インフルエンザはすでに世界中で発症している。(2)
 しかも、鶏舎に向かう道に消石灰を撒きちらしている、日本のような国でも発生するのだから、世界的蔓延の兆候と見るべきだろう。

 たぶん、中国では発生が抑えられなくなったのだと思う。
  → 「鳥インフルエンザ蔓延に進むのか」 (2006年5月8日)
 そのため、鳥インフルエンザワクチンの大規模使用に踏み切ったとは考えられないだろうか?

 実際、華南地区では、ワクチンの最新の大型工場[広東永順生物製薬有限公司]が稼動し始めているようだ。すると、この流れは全土に広がる。
 生ワクチン生産なら、ウイルスを大量培養して、ホルマリンで弱毒化させるだけでよいから、技術的難易度は低い。もし儲かるとなれば、工場乱立は間違いない。
 そして、華僑ネットワークを通して、東南アジア一帯に無許可ワクチンが流れていくことになる。

 もしもこんなことをすれば、どうなるか。
 当然ながら、H5N1ウイルスが広範に広がってしまう。免疫ができるお蔭で発症はしないが、ウイルスは、鶏のなかで、少量とはいえ増殖を続ける。そして伝染していく。
 気付かないうちに、ウイルスが蔓延することになる。そして、ワクチン効果が切れ始めると、突然、至るところで発症する事態となる。

 感染した鶏の数が膨大になれば、変異ウイルス発生の確率は高まる。それに、ワクチン接種鶏では変異が促進されるらしい。(3)
 
 これが、極端で悲観的なシナリオに見える間に、それを想定した対策を考えておかねばならないのだが・・・。

 --- 参照 ---
(1) 「高病原性鳥インフルエンザの感染経路について」2004年
  http://www.maff.go.jp/tori/20040630report.pdf
(2) http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/map-ai/tori070125.gif
  http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
(3) “Bird flu vaccination could lead to new strains”
  http://www.newscientist.com/article.ns?id=dn4810


 ゲノムの時代の目次へ>>>     トップ頁へ>>>
 
    (C) 1999-2007 RandDManagement.com