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2007.12.3
 
 


鳥インフルエンザ防疫対策は次の段階へ…

 渡鳥の季節に入った。2007年1月宮崎県清武町・日向市・新富町で続けざまに鳥インフルエンザが発生したが、2008年は大丈夫なのだろうか。
 防疫管理を徹底したと聞くが、感染経路が判明した訳ではないから、効果があがるとは限らない。心配である。

 素人から見れば、鶏から伝染して発病した被害者とされているハシブトカラスがいかにも怪しいが。最近は人間のそばで平然と行動するし、雑食性の上、高度な頭脳プレーが好きだからである。腸にウイルスを持っている渡り鳥を襲って肉を食べたり、鶏舎にもぐり込んだりしかねないということ。いかにもウイルスが入った糞を鶏舎用水に落としそうな鳥という感じがするのだが。

 もっとも、それより、中国の状況が気になる。
 こちらは、水鳥のアヒルの肉が好きな国民だからウイルスとの同居生活状況の人も少なくないからだ。
 実際、2007年に入り、ヒト感染者死亡例がポツポツと発生している。(1)

 ヒト死亡者が出ていても、鳥での大発生は伝わってこないのも恐ろしい。
 インターネットの時代だから、全面的に隠すことは難しいから、鳥へのワクチン接種を進めている可能性がある。
 そう思うのは、2007年10月18日北京で開催された、中国農業科学院主催の「第2回国際農業科学機関幹部討論会」で、農業部は開幕に当たって、鳥インフルエンザ(禽流感)ワクチン(疫苗)についても世界先端水準にあると報告したからである。(2)

 ワクチン接種で発病を抑えているということだと思いやられる。
 トリ用ワクチンとは発症を抑えることがすべて。感染しても、おかまいなしということ。従ってウイルスは残る。おまけに、すべてのトリに抗体ができてしまうから、感染状態の広がりもわからない。ワクチン接種をむやみに進めれば、発病ニュースは聞かなくなくなるが、全土にウイルスが広がっていく可能性大である。
 当然ながら、余程のことがない限り、先進国ではワクチンは使わずに、ウイルス根絶対策をとる。要するに、有無を言わせず、発生地点周囲のトリすべてを処分し、徹底消毒するのだ。
 結局のところ、中国は先進国的対処は無理ということだろう。
 このことは、早晩、インドネシアのようになるという可能性は高い。

 インドネシアではウイルスが広がってしまったようである。ヒト死亡者発生箇所は全国に散らばっているし、その数も増加一途だ。(3)

 H5N1鳥インフルエンザ制圧に失敗したということ。(4)

 防疫対策は、次の段階を考える必要がありそうだ。

 --- 参照 ---
(1) 「禽流感疫情」新聞中心 http://news.sina.com.cn/z/ozbfqlg/
(2) “「我国已形成世界規模最大的農業科研体系」 科学時報 [2007.10.18]
  http://www.sciencetimes.com.cn/sbhtmlnews/2007101904357786191973.html
(3) WHO ヒトH5N1発生地図  http://www.wpro.who.int/NR/rdonlyres/C196F734-823C-4870-84D8-AB5608136A9F/0/2007.jpg
(4) WHO: “H5N1 avian influenza: Timeline of major events”as of 5 Nov. 2007
  http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/timeline_07_11_04.pdf
(鶏のアニメイラスト) (C) GREEN LEAF “FREE BIRD”http://homepage1.nifty.com/torio/sozai/index.htm


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