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2010.5.10 |
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2011年は食料危機か…中国は上海万博で熱いが、天変地異で一大事。2010年4月14日には青海省のチベットよりで大地震発生。(1)2008年には、お隣の四川大地震だから、たて続け。プレートの狭間に位置する日本から見れば、一枚プレートの中国は地震が少ないとみなしがちだが、実態は逆である。 特に、西蔵・雲南辺りはプレートがもぐり込む場所だから、間歇的に超巨大地震に襲われる。その周囲も歪が大きく、直下型地震がしばしば発生する。強固な岩盤での大きな断層なので、破壊力も大きい。 華北地域でも直下型大地震が発生しているから、同じことがいえそうだ。北京にしても、地震発生地帯と考えた方がよいと思われる。東京はいろいろと考えているが、北京はどうなのか心配である。 人知を超える災害ではあるが、備えだけは十分して欲しいものである。 ただ、地震の場合は、悲惨な大規模災害とはいえ、復興可能。民の力を結集できればなんとかなる。 しかし、そうはいかないものもある。 今、中国はそれに襲われ始めたようだ。 「気象怪奇 北冷西南旱厳重」といったところ。 黄河流域は、古代から皇帝の存立基盤だから、治水や農業対策も進んでいるが、問題は西南地区だ。ここの旱魃が酷い。手に余る状況と言って間違いないのでは。 なにせ、雲南省にある、“青海月痕”と呼ばれている1150.8万立方米の湖水が完全に干上がったというのだから。(2) →[Youtube] 「中國雲南大旱 青海湖人間蒸發」 2010年4月14日 中国のことだから、急速な開発による副作用もありそうだが、全地球的な旱魃地帯に属してしまったということなのでは。 こうなると、一寸やそっとのことで対処はできないのではないか。それこそ、民族大移動まで必要となるのかも。 このことは、ベトナムの紅河や、インドシナ半島を潤すメコン河の水流が細ることを意味しそうだ。 地図のイメージだけのあて推量に過ぎないが、相当前から飢餓に晒されているケニヤ・エチオピアやイエメンもこの先悪化一途かも知れぬ。 さらに、オーストラリアやアルゼンチンもとうなるのか。ここらは、水資源がもともと脆弱である。旱魃が何年も続くと耕作地放棄しかなくなる可能性もあるのではないか。 しかも、オーストラリアに至っては、蝗害まで被っている。(3)泣きっ面にイナゴである。イナゴを食べてやる位の威勢はあるようだが、低農薬などと言っていられない事態であるのは間違いない。 こうした状況を見ると、地球規模で、2010年の農業生産がかなり落ち込むことが予想される。 だが、実はこれだけではない。 4月14日に、アイスランドで火山が噴火したからだ。欧州全域の空港が閉鎖されるほどで、その噴煙の広がり方は凄い。(4) 噴火が続いたりすれば、間違いなく冷夏。欧州農業は壊滅的な被害を受けるかも。航空網の乱れによる経済の影響どころの話ではない。もともと、極北の地表の氷が溶解し始めているから、暖流がこなくなって、遠からず欧州は寒冷地帯になると言われているが、その前に大冷害。 2011年は食料危機に見まわれるかも。 --- 参照 --- (1) [中国地震局] http://www.cea.gov.cn/manage/html/8a8587881632fa5c0116674a018300cf/_zqzq/_content/ 10_04/14/d6b0d67d-59f6-4ae2-967a-389c75f05fdf.html (2) “湖水消失大理祥云母_湖青海湖干涸成荒野--普_市人民政府网” 2010年3月15日 http://www.puershi.gov.cn/news/ShowArticle.asp?ArticleID=50877 “国家旱魃対策総指揮部 西南部の大旱魃について詳しい状況を解説” 人民中国インターネット版 2010年3月24日 http://www.peoplechina.com.cn/xinwen/txt/2010-03/24/content_257747.htm (3) Sophie Tedmanson@Sydney: “Australia faces huge locust plague” Times Online [April 15, 2010] http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/article7098057.ece (4) “温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による アイスランドにおける火山噴火及び噴煙の観測について” [2010年4月19日, 20日, 21日, 22日, 23日] http://www.gosat.nies.go.jp/jp/related/201004.htm 環境問題の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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