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■■■ 「酉陽雑俎」の面白さ 2016.11.7 ■■■

仏典逍遥詩 馬事篇

禽と獣に引き続いて、仏典逍遥詩 馬事篇。
尚、ここでも、1ツは今村注記に全く無関係の嘘の適当翻訳話を入れてある。
と言って、注記に従って真面目にエッセンスを書いてある訳ではないので、そのおつもりで。

馬事:
馬に関する事を呼び出してみよう。

加諸楚毒、 (升上人)
諸々に、痛苦を伴う残酷な刑を加えたもの。
(魯迅は、中国は有史以来これがお好みだったと。馬なら尚更。)
(釈尊の出家時の、酷使される馬の話は有名である。)


乾陟、 (善繼)
釈尊は乾陟に乗って城から出て行ったのである。
("釋尊出家,乾陟既還國城")


馬寶、 (夢復)
輪天王来れば馬は宝となる。
(七寶。
[金輪寶,白象寶,紺馬寶,神珠寶,玉女寶,居士寶,主兵寶]@長阿含經)

經、 (柯古)
白馬が西域より都まで経典を運んで来た。

愛馬、 (升上人)
釈尊と愛馬は同時誕生とか。

紺馬、 (善繼)
七寶の馬は蒼で、美しさが際立つ。

麥約食粳、 (柯古)
困窮した比丘は馬と一緒に飼料麦を食す。

鐵馬、 (升上人)
鬼王は鐵車鐵馬鐵牛鐵驢地獄ありと。

先陀和、 (柯古)
シンドの馬は清淨良馬。

勝歩、 (升上人)
罪悪の世の闘争には、化身した白馬が闊歩し回ると言う。

遊入正路。 (柯古)
遊びて地を知る馬は、行くべき路を間違わず。

(参考邦訳) 段成式[今村与志雄 訳]:「酉陽雑俎」東洋文庫/平凡社 1980・・・訳と註のみで、原漢文は非掲載.

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