表紙 目次 | ■■■ 「酉陽雑俎」の面白さ 2017.2.25 ■■■ 四言両句釈詩[7:六牙七柱の象]丁度7番目の対句は、数字で来た。・・・六牙生花, 七支拄地(柯古)。 [續集卷五 寺塔記上] ここで、再び、象王に戻った訳である。・・・ 即説偈言: 蓮花優缽羅 清水滿大池 如是之方所 得見於龍象 拘陳白色花 其状如乳雪 皆同於白色 猶如大白山 有脚能行動 彼之大象王 彼の大象王、 其色猶如月 その色は、なお月の如し。 六牙從口出 6ツの牙は口から出て、 照曜甚莊嚴 照り輝く様は、はなはだ荘厳。 如白蓮花聚 白蓮の花が集合した如し。 近看彼象牙 近くで看れば、彼の象牙。 猶如白藕根 なおも、白き蓮根の如し。 [鳩摩羅什 譯:「大荘厳論経」卷第十四] 冒頭の象宝も、再度登場。・・・ 第四象寶, 第四の象宝が、 出於世間。 世間に出現する。 彼見聞知。 彼は、見聞にて知ることになる。 或天眼見。 或いは、天眼で見るであろう。 此轉輪王, この転輪王は、 修行法人。 法に帰依する人を修行させる。 隨順法行。 そして、法に則った行に素直に随う。 得調順象。 これによって、象を調教することができるようになる。 第一調順。 何と言っても第一にはこの調順に意義がある。 能勝他城。 他地域に勝利することができるからだ。 七支柱地。 つまり、7本の支柱が地に立つということ。 所謂四足。 先ずは、いわゆる、4つ足。 尾根牙等。 加えて、尾根と牙2つである。 如是七分。 これら7つが分担しているのだ。 皆悉柱地。 皆、ことごとく、地上から林立した柱なのである。 [「正法念處經」卷第二] (参考邦訳) 段成式[今村与志雄 訳]:「酉陽雑俎」東洋文庫/平凡社 1980・・・訳と註のみで、原漢文は非掲載. 「酉陽雑俎」の面白さの目次へ>>> トップ頁へ>>> (C) 2017 RandDManagement.com |