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■■■ 「酉陽雑俎」の面白さ 2017.4.16 ■■■

酉陽雑俎的に山海経を読む

--- 海外北経 ---

<海外北経>の対象は西北隅〜東北隅。

この北方地域のハイライトは、最後に記載してある、2匹の青蛇を踏みつける神である。
両耳に蛇飾(珥)をつけた鳥身の禺彊
《北》玄武の前身であろう。

地理的にはステップの道の国々を示していそう。
・・・蒙古〜アルタイ山脈 シベリア南部

【無啓之國】無啓
§啓=戸+攵+口であり、口の戸を自分の手で開くというのが基本的な語義だと思われる。だからこそ、「酉陽雑俎」で、その民"居穴食土。其人死,其心不朽,埋之,百年化為人。"[→]と引いてきているのだと思われる。典型的な、差別的な見下し発想の文章だろうが、事績的には中原の覇者に祭祀用品一式を埋められ信仰を廃絶させられた敗残民ということでもあろう。
そう考えると、"燭"陰を極北のオーララ現象を見なすことはできまい。埋められた先の鍾山こそ、長蛇が蜷局を巻いた姿そのものということになろう。燭=火+蜀
(="縦"目+蚕)であり、火を噴いている状況位に受け取っておけばよいのではなかろうか。§
   ▲鍾山
【燭陰】・・・人面 蛇身 赤色
【一目國】一目中其面
§マケドニアのアンティゴノス[B.C.306-B.C.301]の称号はモノフタルモスで"一つ目大王"である。その墓@アルタイ山脈がある地では。§
【柔利國 or 留利之國】一手一足 反 曲足居上
§おそらく内蒙古の陰山山脈の勢力であろうが、転落骨折事故が多い、危険な道しかない山岳地域ということではないか。§
   相柳氏[共工之臣]・・・九首人面蛇身青 食@九山
   虎色@共工之臺四方隅
【深目國】深目舉一手
§深目の解釈はいかようにも可能だが、でもすぐにわかるコーカサス系の彫りの深い顔立ちを指すと考えるのが自然だろう。その人達の挨拶が挙手かはわからぬが。§
【無腸之國】人長無腸
§人糞を餌とする豚飼方法を揶揄した表現ではないか。§
【聶耳之國】兩手聶耳
§素直に受け取れば、騎乗の遊牧民の仕草である。メッセージを送る際のプロトコルそのもの。
従って、この場所は黄河流域近くの湖沼ということになろう。内蒙古の漠南にある、モンゴル語で「豊穣な湖」という意味のバヤンノールか。(B.C.127漢 武帝が匈奴から奪取。)§

   奇物・・・海水中所出入
   兩虎
【夸父國 or 博父國】右手操青蛇左手操黄蛇
§蛇シャーマニズムの中心地か。アルタイ系種族の中核勢力なのだろう。§
   夸父・・・太陽崇拜的神話が記載されている。
   ▲積石之山
   
【拘之國 or 利之國】一手把
§コブとは甲状腺腫かも。ヨード欠乏症によるもの。癌化しなければ、おそらく特段の問題は発生しないのではないか。そうだとすれば、愛すべきコブが生まれたというだけのことかも。部外者には奇異に感じるのは間違いない訳だが。§
【跂踵國 or 反踵國】兩足皆支
§つま先歩きをするということは、間接に障害が発生したため。重いものを運搬することが多いのではなかろうか。ただ、間接に問題がなければ、そのような歩行に馴れていると走行スピードは上がるので、そんな話に仕立ててあるのではないか。§
   ◇歐絲之野
   ▲務隅之山
   , 九嬪
   熊, 羆, 文虎, 離朱, 𩿨久, 視肉
   ▲平丘
   青鳥, 視肉
   ▲有兩山
   ▽北海
     馬的
     白馬的・・・鋸牙 食虎豹
     馬的素獣
§草食動物の馬が肉食の訳はなく、内蒙古一帯で考えれば、代表的な肉食獣は犬/狼の仲間であり、それ以外には考えにくい。何故にそう記述しないのか、理由はわからない。同一文字が並ぶ名称は、おそらく鳴き声であろう。§
     虎的青羅羅
§猫的な大型肉食獣だとすれば雪豹かも。§


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