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■■■ 「酉陽雑俎」の面白さ 2017.6.2 ■■■

羽扇縁起

ストーリーがよくわからぬし、収載意図も想像がつかぬので、どうにもならない話が「卷四 境異」に収載されている。
捨て置けずというということで、一応、取り組んでみたが。・・・

臨邑縣有雁翅泊,泊旁無樹木。
土人至春夏,常於此澤羅雁鳥,
取其翅以禦暑。

(別名犁城@青州平原郡/京東東路斎州[現:山東徳州]こと、)
臨邑県での話。
(そこは、北側のかなり先に黄河が流れており、西には、濟水。)
雁翅泊があったが、その船着き場の側には樹木がなかった。
土着の人達は、春夏の季節になると、何時も、この沢に行って雁鳥を網で捕獲していた。
そして、その羽を取り

(扇に加工して)
暑さを防いでいた。

出典はさだかではないが、雁翅泊的な話はあるようだ。・・・
翅泊」 土人于泊羅抜羽為扇  楚人 馬如乾
翅泊頭沙似雪戍頭角鼓聲悲切奴驚起啄沙寒獵火平原明且滅迢迢濟水若為家夢斷衡陽兄弟兩行憐欲死北来南去影横斜君不見民居何太苦土無家兮惟斥歯以茲感嘆不聊生拾得冥鴻一羽輕學裁官扇逢人賣又恐西風先背盟
  [李文賁 沈淮:「臨邑縣志」巻十二](版によって違う。)

浅学の身では、なんともならぬ。

(参考邦訳) 段成式[今村与志雄 訳]:「酉陽雑俎」東洋文庫/平凡社 1980・・・訳と註のみで、原漢文は非掲載.

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