---「e-ビジネス」の時代 その2

            ウエブ技術による統合化が進む。

 インターネット普及に伴いe-ビジネスは進むが、一部の評論家が予想するほど、急速な浸透がおきるとは限らない。その理由の1つは過去の遺産である。

 下図に示すように、ウエブ技術を活用した「e-ビジネス」の時代に突入しているのだが、それ以前の、インターネット以外の情報通信技術登用時代を忘れてはいけない。専用線での仕組みや、パソコンを特定コンピュータ(サーバ)に接続させる仕組みは、注目を浴びなくなっただけで、稼動中が多いのだ。
 これらを、技術的観点から「過去の仕組み」としたくとも、利用者がいる限り突然止める訳にはいかない。帳簿上でも資産の除却を要するから、経営上のインパクトも大きい。従って、インターネット型に変える大きなメリットがあり、しかもスムースに代替できる保証が無い限り、既存の仕組みはいつまでも生き残る。自然に消滅することはない。

 例えば、銀行のATMを始めとするネットワークの仕組みは極めて大規模なものだ。すでに、基盤への投資は済んでいるから、利用コストも低い。インターネット化は投資額が低いとはいうものの、少額ではない。インターネット化は、コストメリットが薄いどころか、コスト高になる可能性さえある。従って、ATM程度の用途では、インターネット端末でなく、銀行運営の専用ネットワーク端末設置が続く可能性は高い。

 新用途や、競争力強化のアイデアを生み出そうというイノベーティブな企業が登場しないと、簡単にインターネット化は進まないのだ。
 
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