---デジタルメディアの進展 その4

            コンテンツ・メーカー主導の時代に突入する。

 「コンテンツが成功の鍵を握る時代が到来する。」と、皆、発言する。しかし、大手企業を見る限り、戦略的な動きは一部であり、ほとんど目立たない。
 おそらく、大企業に勤務していると、転換点を迎えているという実感が湧かないのであろう。

 一方で、「最強のコンテンツメーカーをめざす」と明瞭なメッセージを発して、挑戦するベンチャー企業がある。メガ・カンパニーがこうした企業にその地位を明渡す日がこないという保証はない。

 一例が、ウェザーニューズ社である。94年にニュービジネス大賞を受賞して有名になった。気象データベースを構築した上、運用システムまで作り上げ、天気変動から生ずるリスクを知らせるというコンセプトで世界的な事業基盤を構築した会社だ。
 同社、社長が『新版 世界最大の気象情報会社になった日』(講談社、2000年6月)で、その後の展開を語っている。

 通信・交信手段は1〜3年でブラウザの時代になるから、これからはコンテンツの宅配便を目指すというのだ。リスク告知サービスからの脱皮を宣言している。コンサルティング型の支援サービスでは3年後はないというのだ。「今拡大しつつある一般マスマーケットに打って出なければ、…5年後の…市場はない。未来はない。」と言いきった。
 「取り残されれば、市場からの撤退命令をやむなく受け入れざるを得ない。」と考えているのだ。

 その通りだろう。天気に関心を払わない人はいない。しかも時代はドッグ・イヤーで変貌している。
 価値ある新しいサービスと、それを支える技術を確立さえすれば、飛躍はいくらでも可能なのだ。
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