---デジタルメディアの進展 その7

            インターネット接続サービス業が変身し始めた。

 米国では、2000年9月、AOLのインターネット接続サービスのシェアが約8%に回復したようだ。一方、無料プロバイダーは4%で足踏み状態のようだ。(http://www.pcpitstop.com/research/isp.asp)
 この状況下で、新バージョンのソフトAOL 6.0が出された。積極的な広告宣伝や流通の大々的な利用で、一気に普及を狙うようだ。(http://media.web.aol.com/media/press_view.cfm?release_num=45250419&title=America%20Online%20Launches%20AOL%206%2E0)

 このソフトが普及すると影響は大きそうだ。

 ショッピング向けに、店の評価結果を提供するなどの、ユーザーとのコミュニケーションを重視した仕組みが組み込まれている。ポータルサイトの競争はさらに激化するだろう。
 しかし、なんといっても、大きな変化はブロードバンド化とパソコン以外の機器への対応である。特別なソフトを追加しなくとも音楽・動画を利用できるし、電話にも対応する。いよいよAOLTVも本格化する。2001年にはタイムワーナーの音楽配信サービスも始まるといわれているから、家庭のエンタテインメント・スタイルが変わり始めるきっかけになりそうだ。

 この過程で、閉鎖的な仕組みが導入される可能性がでてきた。今までのインターネットの性格を変える試みが始まりそうだ。

 パソコンでは、ヤフーを始め、ポータルへのアクセスはオープンな仕組みの下で行うのが当たり前になっている。ここでは、通信業はマイナーな役割しか果たせない。
 ところが、ケータイからのインターネット接続が始まって事情が変わった。パソコンとは違い、ケータイでは閉鎖的ポータルが作れる。接続コントロールさえ可能だ。通信業はポータルを管理できる訳だ。ポータル側が通信業と組めば、専用ポータルの地位を自動的に獲得できることになる。極めて魅力的な事業の仕組みといえよう。
 DoCoMoのAOLJapan資本参加は、底流に、こうした動きがあると見るのが自然であろう。(Jim Rohwerの記事参照:"Fortune" Oct. 30, 2000)
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