---アジアの先進国

            韓国は先頭を走る。(1)

 1999年3月に韓国大統領は「サイバーコリア21」構想を発表した。知的基盤産業の対GDPシェアをOECDレベル上げ、創造的知識国家を建設するという挑戦的な内容である。
 新規事業創出・生産性向上・知識社会基盤構築のための施策であることが明確だ。インフラ作りの具体的な目標はあるが、明らかに、社会全体を新しいシステムに変えることを課題と位置付けた優れたメッセージといえよう。

 実際、韓国のブロードバンド化のスピードは凄まじい。
 ADSLは99年4月から始まったが、2年後には280万の加入者を獲得した。日本はようやくサービス体制を確立した状況だ。
 光ケーブルに至っては、日韓の差はさらに開いているといえよう。韓国政府の計画は、もともとは、敷設目標が2015年と伝えられていた。ところが、サーバーコリア21では2008年とされ、2000年にはさらに2005年に早まった。もちろん、単なるスローガンではない。韓国の住宅はマンション・アパートが中心だが、新築はほとんどが光ケーブル導入住宅だ。
 このように、急速にブロードバンド化が進めば、ISDNのような64Kbpsといった小容量通信は魅力を失う。韓国では、ISDN利用者は減少傾向が著しい。当然のことだろう。
 ところが、日本ではISDN利用者の数は減少どころか、増加している模様だ。日本は、ブロードバンド化の波に逆行する動きを推進しているといえよう。日韓の差は益々開くと考えてよさそうである。

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