---アジアの先進国

            韓国は先頭を走る。(2)

 渋谷地区の「ビットバレー」に対応する韓国のベンチャー起業の中心地が、「テヘランバレー」との解説をよく目にする。経済規模の大きさから、小型のベンチャータウンと見なす人が多いが、実態からいえば、日本より底力があるのではなかろうか。
 まず、ベンチャーの「へその緒」が違う。韓国の起業家の出身母体は大企業である。特に、サムスンが人材供給源になっている。  サムスングループは明らかに韓国の柱である。エレクトロニクス分野ではTFT液晶ディスプレー、DRAM、Cdma携帯電話の雄である。(http://www.sec.co.kr/)又、情報処理分野でも質の高いサービスを提供している。(http://www.sds.sumsung.co.kr/)総合商社も活躍している。これらの内部の高度に訓練された人材がスピンアウトしているのだ。
 しかも、サムスン自体もベンチャー企業と緩やかなネットワークを形成しているように見える。リスクマネーを投入した外部新規事業が新産業勃興の端緒を作ったら、その波に大企業も乗ろうと考えているのであろう。ベンチャーを核にして、大きな新産業を育成するチャンスを探っているのだ。
 残念ながら、日本ではこのような動きは微弱である。有能な人材は多くても、大企業からスピンアウトしようと考える人は少ないし、企業経営者も人材はできる限り社内に留めよう、と考えている。これでは、質の高いハイリスクな起業は困難だ。挑戦が少ないのだから、今のままなら、日本経済の再興は難しそうだ。
 

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