---ウインドウズの位置付け(1)

            ウインドウズはネットの王者になれるか?

 ウインドウズが事実上パソコンの標準となって久しい。しかし、Windowsという名称は同じだが、全く異なる2系列が存在している。初期の16ビットパソコン用OS(MS-DOS)の伝統を営々と受け継いで来た系列(Windows 95/98/ME)と、この限界を突破すべく32ビット用に新しく作られた系列(Windows NT/2000)である。
 この違いはファイルの仕組みに顕著に現れる。Windows NT/2000のファイル(NTFS)はセキュリティ優先だが、Windows 95/98/MEのファイル(FAT/FAT32)は便宜性を重視した設計になっている。このため、ビジネス拠点用パソコンにはWindows NT/2000が使われる。しかし、セキュリティが万全だと、一旦問題が発生すると復旧は面倒になる。従って、パーソナル用途には、より簡単で便利なWindows 95/98/MEが使われてきた。Windows 95/98/MEはクライアント用OS、Windows NT/2000はサーバ用OSに分かれているのだ。
 ウインドウズはクライアント領域では圧倒的な地位を確保しているが、サーバ領域では優勢とは言い難い。ウインドウズはコンピュータネットワーク全体で見れば圧倒的な地位を確保しているとは呼べないのである。
 クライアントとサーバの両方で標準を確立しない限り、ネットワーク全体を取仕切ることができないから、マイクロソフトは両系統を統合するとの噂がたびたび流れたが、思想が異なる上、技術的にも困難な点が多いようで、今もって実現していない。
 クライアントがインターネットを介したブロードバンド常時接続が常態化すると、サーバ化が一挙に進むし、セキュリティも重要になってくる。遅かれ早かれ、Windows 95/98/ME系列は抜本的改訂が必要となろう。
 2001年11月、Windows XPの発売が開始された。安定性は大幅に向上するそうだが、従来同様の、既存OSのアップデートと新ソフト抱き合わせ(インターネット電話、ストリーミング、デジタルカメラ画像入力等)が続く印象も強い。パソコン需要復活の救世主として期待を浴びるOSだが、買い替え需要は喚起できても、次世代を切り開く程のインパクトを与えることは難しいだろう。
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