---ウインドウズの位置付け(3)

            サーバはオープン化の流れ

 クライアント市場で大成功したウンドウズだが、サーバ市場では浸透は限定的である。当初は、UNIXやメインフレームと比較すると極めて安価であることから短期間に浸透が進んだが、24時間稼動が要求されるウエブサーバが必要になると、信頼性の点でUNIXやメインフレームの方が魅力的になったからである。
 この領域はビジネス利用が大半だから、プロフェッショナルが冷静にコストパフォーマンスを検証した上で採用OSが決まる。外部から、OSの採用結果はわかるが、コスト推算詳細や機能効果を判定に漏れてこないので、実態はよくわからない。
 その一方で、アンチ・マイクロソフト派がウインドウズNTの欠点を鋭く突いてくるから、情報が錯綜する。
 このため、今後の動向判断は容易ではない。しかし、ウインドウズ2000の上市後、変化がはっきり見えるようになった。まずは、人口の大きい中国で無料のLinuxへの支持が広がったこと。次ぎに、IBMが本格的にLinuxを支援し始めたことだ。ウインドウズNT系列の劣勢が目立ち始めたのである。
 といっても、無料が低コストとは限らないから、無料OSが流れを変えたと見るべきではない。
 流れを変えたのは、以下の2つと考えられる。
 1つ目はセキュリティの問題である。サーバ攻撃が増えており、ウインドウズNT系列の脆弱性を実感した人が増えている。といっても、ウインドウズ特有の技術問題というより、多数の利用者がいるウインドウズNTでは、セキュリティの手抜きをしている管理者が多かっただけかもしれない。しかし、サーバ攻撃をきっかけとして、プロフェッショナルは、ソース非公開のOSはセキュリティ上問題があると考え始めたようである。ブラックボックスのソフトは不安なのである。
 2つ目はコストの問題である。パソコンサーバは低コストであると考えてきたが、利用経験からトータルコストでは、UNIXやメインフレームが高コストと見なせなくなってきたからである。数多くのサーバを必要とするウインドウズNTより、少数のサーバで対応した仕組みの方が管理コストは低減できる可能性があるからだ。当初の投資は小さいが、ウインドウズNTの維持費用は高いのでコストメリットは小さいと判定するプロフェッショナルが増えてきた。しかも、Linuxの高安定性が知られるようになり、ダウン対応で苦労した経験を持つプロフェッショナルは、ソースがオープンになっているため、問題対応が速くて対応費用も少額で済むOSに魅力を感じ始めている。

 インターネットのインパクト 目次へ

(C) 1999-2001 RandDManagement.com