---ユビキタス世界の到来

            コンピュータは見えなくなる。

 ユビキタス・コンピュータの概念は、いたる所にコンピュータが配置され、コンピュータ同士が互いに交信しながら、人の動きを認識し、人の意図を推測し、自動的にサポートする仕組みを指す。

 M. Weiserが1988年に発表したユビキタスの考え方は、部屋中に目に見えない数百ものコンピュータが存在し、コンピュータ同士が交信するというものだ。環境に融け込んだコンピュータが、人がなにげなく発している情報を逐一解析し、適宜判断して最適な対応を行う。当時は夢だったが、インターネット技術が普及して、一挙に具体化してきた。(http://www.ubiq.com/hypertext/weiser/SciAmDraft3.html/)

 といっても、このような構想実現の動きが始まったと短絡的に考えるべきではない。Weiserのユビキタス世界への道とは、以下の3段階で進むことと同義でもある。
   第1段階 コンピュータ1台に人々多数(メインフレームの世界)
   第2段階 各人にコンピュータ1台(パソコンの世界)
   第3段階 1人にコンピュータが多数(ユビキタスの世界)

 我々の世界は、明らかに第2段階を通過した。これからは、第3段階である。各コンピュータにIDを与えることはIPv6によりすでに現実化しているし、無線LANも簡単に構築できるから、このような世界を作り上げることは夢というより現実化し始めたと見ることもできる。
 しかしコミュニケーションの仕方は、パソコンの世界とは大きく異なる。従って、どのようなコミュニケーションを追求すべきかが研究の焦点となってきそうだ。
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