---ユビキタス世界の到来

            ついに自動車のIP化が始まる。

 移動体通信の本命は次世代ケータイとは思えない。様々な場所から通信するだけの用途なら、安価で通信量も十分な無線LANで十分だからだ。固定電話がIP電話に代替されるように、ケータイが無線LANに置き換わるのは時間の問題だろう。

 しかし、自動車のように移動距離が長くなると、スポット的に設置されている無線LANでは、とても対応できない。どうしても広範囲をカバーできるケータイの力が必要となる。

 従って、次世代ケータイはパーソナル電話ではなく、自動車が本命といえよう。

 といっても、自動車だけで閉じているケータイ・ネットワークでは、発展性に乏しい。従って、無線LANとケータイの融合が一番望ましい。・・・と、技術者には分かっていた筈だ。
 通信網の自動切換え技術も実用域に入っているから、理論的には通信融合が可能な筈だが、実際にスムースにできるものか、全く情報がなかった。

 ところが、ついに、無線LANとケータイ網を状況に応じて自動的に切り換える実証試験が成功したとのニュースが2002年5月21日に流れた。シスコとKDDIが、車載ルーターを使用して、CDMA2000 1x、1xEV-DO、IEEE 802.11bの3種の継続通信を行ったものである。(http://www.zdnet.co.jp/news/0205/21/njbt_08.html)

 これで、自動車がインターネット網の拠点に変わる時代が見えてきた。モバイル・ルータの価格が廉価になれば、実現にはなんの障害もない。IP網ができれば、すでに搭載されているカーナビやオーディオのIP対応といった次元では終わるまい。車全体のコンセプトが一挙に変貌し始めるのだ。

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