---インターネットのインパクト

  Smart Mobsの時代

 2003年3月の「Centrino」発表以来、Intelが積極的に無線/モバイルキャンペーン活動を続けている。(http://www.intel.com/products/mobiletechnology/index.htm?iid=Homepage+SpotTop_head_030331&)
 802.11b、俗称「Wi-Fi」は安価かつ簡便なので、無線LANはすでにオフィスや家庭に浸透しているが、「Centrino」の登場で、この流れがさらに加速されることになる。
 「Wi-Fi」のホットスポットも拡大している。無線接続サービスをビジネスチャンス考えるインターネットプロバイダーが投資を拡大しているからだ。

 この調子なら、世界中で無線化が急速に進み、「Wi-Fi」は2〜3年後には極く当たり前の仕様になろう。第3世代ケータイが入る余地は無くなるかもしれない。

 こうした動きを見ていると、インターネット接続の最後の数十メートルが、有線から無線に変わるとのイメージを抱いてしまう。

 このイメージは間違いとはいえないが、オフィス内、家庭内、施設内、といった部分毎に無線LAN化が進む、と単純に考えがちである。・・・そう考えていると、時代の流れを読み間違うかもしれない。

 欧米での「Wi-Fi」盛り上がりを底辺で支えているのは、個別の無線LAN化だけではない。日本では、ほとんど聞かない、地域のフリー無線インターネット構築運動も「Wi-Fi」を大歓迎しているのだ。安価な部品/機器を用いた、「Wi-Fi」の自製基地局作りを技術面からバックアップする動きも盛んになってきた。(http://www.oreilly.com/catalog/wirelesscommnet/)

 この運動は、思想的にアナーキズムに見えるから、一部の突出した人達の運動と思いがちだが、そうでは無いようだ。
 すでにかなりの地域にフリー無線インターネットが広がっている点を見ても、各地域社会で支持者を獲得し始めている。(http://www.nodedb.org/links.php)
 「Wi-Fi」サービスのフリー提供活動の支持を集めることができるのは、地域コミュニティ活動として動いているからだと思われる。欧米では、コミュニティ活動とは自らの生活基盤そのものだから、この動きは、野火のように広がる潜在力を持っているのだ。

 ここで注意すべきは、単純なフリー接続ではない点だ。コミュニティ活動であるから、新しい地域コミュニケーションのスタイルが生まれる可能性が高いのである。
 ということは、このうねりがコミュニティ像を変えることを意味する。社会生活が変わるのである。

 すでに、そのような技術観「Smart Mobs」(http://www.smartmobs.com/index.html)が提起されており、注目を浴びている。 (http://www.technologyreview.com/articles/wo_jenkins013103.asp)

 「Wi-Fi」の盛り上がりは、バーチャルコミュニティ時代到来の予兆といえそうだ。

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