---インターネットのインパクト   

   ブログの世界が広がる
2004.1.11
 ブログの使い方が急速に進歩してきた。
 といっても、米国の話しだ。

 日本では、大手インターネット・サービス・プロバイダー@niftyがブログ・サービス「ココログ」を開始したのが、2003年12月である。
  (http://www.cocolog-nifty.com/index.htm)

 お蔭で、ブログ自体はよく見かけるようになった。
 しかし、ブログのお蔭でホームページ掲載が簡単になった、という感覚で利用を始めた人が多いようなので、日記型雑文帳が多数を占める。
 知的なコラムのブログ化はこれからと言えよう。

 米国の状況は全く異なる。
 ジャーナリストなら、米国の大統領選挙運動のツールとしてのブログ役割に目を奪われる筈だ。
 100ドル献金システムを始め、インターネットのツールを徹底的に活用した選挙が始まっている。

 特に、民主党のHoward Dean 候補のブログ利用での成功が目立つ。ブログのネットワークにのって、全米応援体制を一気に作りあげたからだ。
 そのためか、教育機関で働いている人達からの支援の輪が大きく広がっている。ここからの献金額が巨大化しているようだ。
 インターネット普及に熱心だったゴア前副大統領がDean 候補支援を決めた理由も、ブログ効果かもしれない。
  (http://www.blogforamerica.com/)

 もちろん、共和党側のGeorge Bush 米大統領もブログを立ち上げている。
  (http://www.georgewbush.com/blog/)

 2004年大統領選挙においては、選挙民とのコミュニケーションツールとして、ブログは不可欠ツールになった、との報告書もでている位だ。
 ブログは、米国では、極く当たり前のものになってきたのである。
  (Alexis Rice[Johns Hopkins University]「Use of Blogs in the 2004 Presidential Election」2003年10月20日 http://www.campaignsonline.org/reports/blog.pdf)

 実務家がブログを特に注目するのは、要約(RSS: Rich Site Summary)が付く点だ。ツールの高度化で、RSSが自動的に作れるようになってきた。これで、知的労働の生産性を高めることが可能になった。
 と言うのは、RSSは「XML」という、意味情報を記載する標準フォーマットで表現されているからだ。

 標準化できると、RSSを読取るソフトをインストールしておけば、自動的にブログを巡回して、そのRSSを参照し、興味あるタイトルを簡単にピックアップできることになる。
 様々なサイトをいちいち見て回る面倒な作業が不要になる訳だ。

 しかも、日々、RSS一覧を参照していれば、各ブログの質に対する見方ができあがる。簡単な作業をしているだけで、自分のニースに合った上質なフィルタード・インフォーメーションを得る仕組みができあがることになる。

 もっとも、日本がここまで到達するのは何時のことになるかわからない。ブログ普及が遅れているだけでなく、RSSを用意しないブログが多いからだ。
 当然、RSS読取りソフトもなかなか使われない。見る人がいないから、RSSも作る気にならない、という状態が続きかねない訳だ。

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