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---インターネットのインパクト   

   ついに電話業界大変動…
2004.9.29
 2004年9月、KDDIが固定電話網のIP化を進めると発表した。既存固定電話網は交換機+SDH伝送路+光ファイバーという構成だが、構築予定の高品質なIP網の方は光ファイバー+ソフトスイッチルーターからなる。圧倒的な低価格設備に代替されるのだ。(1)

 050番号のIP電話は、所詮はインターネットプロバイダーまでがIP化されるにすぎず、その先は既存電話網に繋がるものがほとんどだった。ところが、インこの計画はインフラ全体をIP化することになる。抜本的な変更になる。
 さらに、2007年度で2,000万世帯と予想される電話のみを使用しているユーザーも、KDDIに加入すれば、局までの銅線から先はIP網になるわけだ。
 つまり、既存電話網を使うのは、NTTの電話にこだわるユーザーだけになりかねない訳だ。

 この設備更新は、2005年4月から始め、2007年3月末までに完了するという。

 これで電話基本料金の低価格化は一気に進むことになろう。

 もっとも、既存電話網事業での低価格化競争はすでに始まっている。

 ソフトバンク孫正義社長の2004年8月30日の記者会見(2)によれば、固定電話市場のうち通話料金市場規模が約1兆4000億円で、基本料金市場が約1兆8000億円だという。前者では競争で価格は低下したが、後者はNTTの独占状態のため価格は変わっていない。  ソフトバンクは、ここに風穴を開けようとの方針だ。
 日本テレコムの独自電話網をつくり、NTTの交換機利用を止め、膨大な接続料支払いを無くすようだ。

 確かに、大きなビジネスチャンスである。NTTより安価な固定電話サービスを12月から提供するという。
 お得意の、無料キャンペーンが仕掛けられる訳だ。

 KDDIもNTTも対応せざるを得ない。
 これで、ようやく加入料がなくなるし、基本料金も下がることになる。

 この業界は、「マイライン」という、何の意義もない顧客囲い込み競争を繰り広げてきたが、ついに本質的な競争に移行することになる。

 これで、ようやく、本質的なインフラコスト低下に繋がる動きが始まる。業界構造が一変する可能性がでてきた。

 --- 参照 ---
(1) http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/0915/pdf/p_index_01.pdf
(2) http://www.japan-telecom.co.jp/newsrelease/2004/aug/nr040830/ondemand/index.html

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