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2004.12.15
 
 


Windows+Office時代の転換点…

 クライアントパソコンでのWindows 全盛時代は意外と早い終わるような気がしてきた。
  → 「簡素なパソコンでの挑戦 」 (2003年12月26日)

 Microsoft が独占的な地位を確立しても、圧倒的な支持が得られたのは、先端技術を取り込むことに熱心で、必要な機能を盛り込んできたからだと思う。
 しかし、そのような姿勢が無いと見なされたら、今までの支持者は突然敵対勢力に変わる。

 現在、Microsoft は分水嶺に立っているといえよう。

 ビジネスユーザーの立場で、現実を見つめれば、そのことははっきりわかる。

 OS としてWindows XP Professional SP2 を単品購入すると¥33,000(1)かかる。これだけでは仕事にならないから、\52,260(2)のOffice Standard Edition 2003 も不可欠だ。これで合計\85,260になる。
 一方、安価なハード(CeleronD:2.53GHz,256MB,40GB,CD-RW/DVDコンボ,LAN)の小売価格は\36,540(3)だ。DVD不要なら、\29,190(4)のパソコンもある。ビジネス用途なら十分な能力である。
 これに、15インチ液晶ディスプレーを加えても合計で\72,030、あるいは\64,680ですむ。

 ハードの価格に比し、ソフトが余りに高額すぎる、というのが普通の感覚である。

 その不満の根源は、ユーザーが、Office のバージョンアップを希望していない点にある。旧来のソフトの能力で十分と考えているのに、購入せざるを得ない仕組みを作ったため、怒りがこみ上げてくる訳だ。
 このような不愉快な投資がこれからも強制されるのかと思うと、うんざりするのである。
 今や、この不満感は最高潮に達していると思われる。

 そして、Windows の進歩に期待していた人達も、Microsoft の動きに、失望感を味わいつつある。
 とてつもなく膨大な研究開発投資を行いながら、次世代OSのコンセプトも今だにはっきりしないし、完成の見込みもあやふやだからである。

 このような時は、一般に、独占を打ち破る新しい動きが発生するものだ。

 現実に、2004年11月12日、Turbolinux Home が販売された。(5)
 クライアントパソコンのWindows を代替できるOSである。
 といっても、代替したい魅力が溢れている、とは言い難い。しかも、一般家庭が多少安いだけでLinux を買うとは思えない。
 しかし、ここまでソフトが使いやすくなって来れば、Linux 活用を図るビジネスユーザーが登場しておかしくない。

 ともかく、基盤はできあがったのである。
 2004年11月には、ブラウザ「Firefox 1.0」がリリースされ(6)、引き続き12月にメーラー「Thunderbird 1.0」も出たから、パソコンの必需ソフトが揃った。
 しかも、今のところ、ウイルス/セキュリティ問題は気にしなくてよいようだ。

 後は、Microsoft のOffice のファイルを扱うことさえできれば、ビジネス用として最低限の活動はできることになる。
 こちらは、文字通り日進月歩で、互換性のレベルは高まってきた。(7)
 もう一歩で、十分使用に耐える状況に来たと言えそうだ。

 すでに、ソフトのベースをJAVA にし始めている企業なら、ここまでくればOS代替を始めてもおかしくない。
 代替の進展は、先進的なユーザーが登場するかどうかにかかっているといえそうだ。

 --- 参照 ---
(1) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/feature/-/541888/250-4318016-3541864
(2) http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/pcsoft/microsoft/office2003/index.jsp
(3) http://www.mouse-jp.co.jp/lm/0412/i203.htm
(4) http://www.mouse-jp.co.jp/lm/0412/a201.htm
(5) http://www.turbolinux.co.jp/products/desktop/home/software.html
(6) http://www.mozilla.org/
(7) http://www.openoffice.org/product/


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