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2006.3.7
 
 


日本のブログの問題点…

 一般の感覚では、「組織」とは、何かの目的で人々が集まって、その後に骨格ができあがるものだと思うが、例外も多い。
 言うまでもないが、公的機関の指導の下で編成された組織である。これはこれで、重要な役割がある筈だが、なかには目的が曖昧なものもある。

 その典型例を取り上げてみたい。

 2006年2月28日に発足した「日本ブログ協会」である。(1)

 名称を見て、ビジネスブログをどう展開すべきか(2)、企業や個人を集めて議論する場を作ると想像してしまった。ところが、全く違うのである。

 対象はブログ一般。しかも個人の資格で自由に入会できる。
 これはこれで結構だが、呼びかけ人もわからない。なにをしたいのだろう。

 しかも、組織ができてから暫く経つが、
  “会員用ページ(製作準備中)”
  “会員申し込み(メンテナンス中→メール申し込み・後日連絡)”
 との表記が続く。

 一体、この組織は何をしたいのだろう。

 と言うのは、すでに、ブログ登録者数は473万人(3)に達しており、インターネット利用者の4.1%(4)がブログを利用しているからである。小さな数字ではない。こんな状態で、今更、ブログの啓蒙でもなかろう。
 それとも、473万人に登録を呼びかけるつもりなのだろうか。

 ・・・といった批判は楽だが、ブログについての議論の場が必要なことは明らかである。それが、このような組織が向いているかどうかは別な問題だが。

 ともあれ、そろそろ真面目に議論すべき時だと思う。

 よく知られているように、ブログは米国から入ってきたにもかかわらず、日本のブログは本家とは相当様相を異にするからである。
 誰でも見ればすぐわかる差異は、ほとんが個人日記で、意見表明の場ではないという点。
 これはこれでかまわないのだが、問題はほとんどが匿名という点なのである。

 要するに、日本では、信用しかねるサイトが主流なのだ。
 これでは、悪い方向に進めば、他人叩きを目的として活動する場になりかねまい。しかも、weblog集計で上位になることを自己目的化したブログも多いらしい。人目を引く、他人叩きは絶好の題材になりがちなのだ。

 こんな環境で、まともな意見表明など、危なくてやる気にならない人も多いのではなかろうか。

 実際、ちょっと脱線した話をブログに書いた人が「祭られ」てしまい、実生活を破壊されたとの話はよく耳にする。
 鵜の目鷹の目で、標的を探している人達がいるのだから、ターゲットにされたら最後である。

 ビジネスマンなら、日本のブログはリスクが高いと見なさざるを得まい。

 もっとも、ブログのマナーなどまとめたところで、誰も読むまないと思うが。

 --- 参照 ---
(1) http://www.fmmc.or.jp/japan-blog/about/index.html
(2) 総務省「ビジネスブログ及びビジネスSNSの活用事例募集」[〜2006/12/15]
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051222_13.html
(3) http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051019_2.htm [2005年9月末現在]
(4) http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/pdf/060130_2_bt1.pdf [2004年度 図表16]


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