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2007.1.10
 
 


アンチスパムは厄介な問題だ…

 スパム料理しか出さないレストランで、バイキング達が“spam, spam, spam . . . ”と五月蝿くて、お客は話もできぬ状態というコントが、「spam mail」の語源と言われている。矢鱈に騒がしいだけのナンセンスなギャグだが、一度聞くと忘れられなくなるのは確かだ。
  → Monty Python: 「Spam」 [1975年1月2日] (Google Video, 203 sec)

 言うまでもなく、ランチョンミート“SPAM(R)”の商標権者、Hormel Foods Corporation は「spam mail」などと言われれば、大いに面白くない。(1)
 だからといって、この言葉を死語にして、junk e-mail あるいはunsolicited commercial e-mailと呼称させることもできない。そこで、商品の場合は大文字、メールなら小文字、といった記載分けをお願いしているようだ。

 ランチョンミートを滅多に食べない人にとっては、こんなことに関心は湧ないかも知れぬが、当事者にとっては大問題だろう。spam mail という呼称によるイメージ低下を避ける手を日々考えているのかも知れぬ。沖縄のスーパーマーケットの陳列を眺めればわかるが、“SPAM(R)”は“TURIP(R)”と激戦状態なのだから。
 もっとも、spam mail がプラスに働いているとの噂もある。アメ横で“SPAM”が結構売れているという。spam mail に嫌気がしている人達が、秋葉原帰りに買い求めるらしい。

 話がそれてしまったが、それにしても、spam mail はひどい。
 毎日、100通以上送りつけられると、流石に冗談では済ませなくなる。こうなると、アンチスパムソフトの投入しかあるまい。ところが、このソフトが厄介な代物とくる。正規のメールにもかかわらず、時によっては、スパムと見なされてしまうからだ。

 こんな状態だから、spam mail 対処のための組織(2)ができれば、拍手喝采したいところだが、組織を作ったから効果があがるとも思えない。昔は、不正中継メール・サーバーを無くす動き(3)が、それなりの成果をあげていたが、メール・サーバーなどいくらでも作れるからほとんど効果が期待できなくなってしまった。スパムのデータベース(4)作りも進んでいるが、これも、送る側が本気になれば、とても対処できまい。
 なにせ、現在のスパムメール対策ソフトにしてから、数%のメールはすり抜けてしまう代物でしかない。今のところ役に立ってはいるが、この程度の能力では、本気にspam mail を送られたらどうしようもない。
 しかも、対策ソフトでは対応できない、アンチ・アンチスパムメールが次々と開発されているのが現実だ。まさにイタチごっごである。

 とはいえ、メールサーバに、スパム着信拒否の仕組みが次々と搭載されているから、スパムの量は減っている感じはする。

 だが、これも痛し痒し。この仕組みに、弾かれて、正規のメールが届かなかったりするからだ。
 なかには、一人のユーザーからスパム報告を受けると、サーバー全体でその発信者のメールを拒否する仕組みもあるという。下手に着信拒否リストに掲載されれば、メールが届かない事態もありえるのだ。
 これではたまらぬ。

 すでに、届かないメールは1%に達しているらしいから、(5)特殊な例と言っていられない。早晩、大問題化しそうだ。

 --- 参照 ---
(1) http://www.spam.com/ci/ci_in.htm
(2) http://stopspamalliance.org/
(3) http://www.ordb.org/news/?id=38
(4) http://www.spamhaus.org/sbl/, http://www.spamcop.net/, etc.
(5) ftp://ftp.research.microsoft.com/pub/tr/TR-2006-145.pdf


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