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2007.5.31
 
 


次世代ネットワークに暗雲…

代表的なIP電話不通事故(1)
(ネットワークインフラ側)
発生日 発生期間
〜NTTグループ〜
2007年5月23日 3時間41分
2007年5月15日 2時間9分〜5時間41分
2006年12月5日 2時間14分
2006年9月21日 7時間49分
2006年9月20日 11時間25分
2006年9月19日 10時間58分
〜ケイ・オプティコム〜
2006年5月10日 3時間1分
2006年5月7日 5時間21分
2005年12月3日 7時間33分
〜中部テレコミュニケーション〜
2007年5月14日 2時間45分〜4時間35分
  2007年5月23日、NTT東西間の中継系呼制御サーバがダウンし、IP電話が不通になった。318万回線が影響を被ったという。
 ただ、この事故は、インターネット接続には全く影響がなかった。

 ふ〜む。

 問題図(2)を見て、なるほど、そういうことかと、合点がいった。

 今迄も、輻輳問題(要するに通信大混雑)で、ダウンを繰り返してきたが、バグやミスのために生じた印象が強い。
 それはその通りだが、それではことの本質が見えづらい。
 おそらく、この事故の原因は、IP電話におけるDNSに当たる部分の、設定手順が固まっていないということだ。
 簡単に説明しておこう。

 インターネット通信の要石は、ドメイン名をIPアドレスに変換する機能を有する DNS(Domain Name Server)だ。当然ながら、世界中に無数のDNSが存在することになる。ただ、そうなっても錯綜しないように、各サーバは階層構造で位置付けられている。
 例えば、最上位のサーバ(ルートサーバ)は世界に分散配置されており、13台ある。

 IP電話も同じこと。電話番号をIPアドレスに変換する機能を有するサーバが要石。
 しかし、Domain Name とは違い、電話番号を統一して管理する仕組みができている訳ではない。

 と言うことは、一般的なプロトコルについて統一されているだけで、それぞれのインターネット・サービス・プロバイダーが独自のやり方を採用しているということでもある。
 このことは、外部との接続の信頼性は低いということ。
 場合によっては、中途半端なバグ対策で、バージョンアップすると問題をおこしかねない。もしも、いい加減な設定がなされてしまうと、アドレス先が見つからない通信をカットせず、何回も参照してしまう。その結果、通信トラフィックの増大を招き、ダウンすることになる。当然ながら、他のネットワークにも重大な悪影響を及ぼすことになる。

 DNS設定ではよく知られている現象である。IP電話のサーバの設定では、こんな対処も満足にできていないということに他ならない。

 う〜む。

 このような状況では、次世代のDNS(Domain Name Server)でも同様な事故が発生する可能性が高いと言わざるを得まい。

 --- 参照 ---
(1) http://www.ntt-east.co.jp/release/0705/070524a.html
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0705/070516b.html
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0612/061205f.html
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0609/060921d.html
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0609/060920c.html
  http://www.k-opti.com/press/2006/press13.html
  http://www.k-opti.com/press/2005/press50.html
  http://www.ctc.co.jp/news/2007/070517.html
(2) http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/0705/24/l_yuo_hikaridenwa.jpg


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