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2007.7.26
 
 


パソコンOSの流れは変わるか…

 Mac信者を自称する、IT分野のプロは少なくないが、最近、「Macの時代」再来を語る人が相当増えてきた感じがする。

 米国西海岸を始めとして、Macの復活は著しいらしいから、Mac信者の気持ちはわからないでもないが、そんなことがありえるのだろうか。
 小生も、「爆弾」マークがたびたび出てパソコンが動かなくなってしまう時代は、Macを使っていた。それこそ、ズブの素人でも、パソコンを色々と使ってみることができ、優れた製品だった。その伝統は今でも生きているに違いない。
 しかし、いくら優れた製品でも、勤める企業のIT部門が全くサポートしてくれないパソコンになれば、使わなくなる。購入し、電源を入れればすぐに使えるパソコンと言われたところで、あえて、仕事で使っているのとは違うタイプのパソコンを購入する“勇気ある人”は少数だろう。
 従って、Windowsパソコン主流の状況はそう簡単に変わることはないのではないか。

 この感覚は、開発者とか、自分でシステム設定できる人達には無いと思われる。

 それに、素人から見れば、「Macの時代」という主張自体にも疑問を覚える。

 Macの一番の特徴は、専用CPUと専用OSがバンドルされていた点だ。コンパチブルな他社製品が登場しない、垂直統合の閉鎖的なビジネスの仕組みである。
 普通は、このような仕組みは新技術登用がしにくいから嫌われるものだが、どういう訳か、根強いファンがいるのである。
 それはともかく、この一番の特徴が失われつつある。
   ・CPUはインテル構造に。
   ・OSはLinuxベースに。

 このような変更は、素直に読めば「Macの時代」終焉だろう。

- 項目 - MacOS X Windows Vista
半透明ウインドウ Aqua Aero
表示 Expose フリップ 3D
検索 Spotlight インデックス
ツール Dashboard ガジェット
http://www.apple.com/jp/macosx/tiger.html
http://www.microsoft.com/japan/windows/
 using/windowsvista/guide/default.mspx
 と言っても、「MacOS X v.s. Windows Vista」で見れば、「Macの時代」との主張はわからないでもない。新仕様という観点では、MacOS Xが、Windows Vistaより先行しているとのイメージは否定しがたいものがあるからだ。
 それに、システム安定性や耐ウイルス性でも、優位性があるかも知れない。
 しかも、価格政策の転換を図ったようで、Windowsパソコンと同じ価格帯商品を出すようになった。

 確かに素晴らしい点も多い。

 しかし、見方によっては、技術進歩に飽和感がでて来たとも言えるのではないだろうか。パソコンの技術が成熟しきってしまった可能性もあるということ。

 Mac信者の挙動を眺めると、そんな印象を受けるのである。
 と言うのは、大喜びで、Macだけでなく、“iPod”や“iPhone”を購入しているからだ。
 素人には、これらの製品コンセプトに技術的な先進性は感じられない。
 音楽配信ビジネスなど、挑戦者だらけ。類似のハードなど、昔から数多く存在している。ただ、既存の仕組みを壊すのが難しかったから、成功したビジネスがなかっただけのこと。
 日本の携帯電話/PDAとiPHONEを比べても、驚くようなものではなかろう。
 つまり、新技術によるイノベーションでは無いということ。

 こうした製品を見ていると、Microsoftの動きとそっくりに映る。
 MicrosoftのOSは、先行していたCPMの類似品。さらに、そのインターフェースを先行Appleのデスクトップやマウスに合わせた。
 パソコンのキラーアプリケーションだったワープロ/表計算/プリゼンテーションソフトやブラウザも後発からの追い上げ。
 新しさは感じなかったが、最終的には圧倒的トップの地位を固めた。
 Mac 信者とは、こうしたMicrosoft的なビジネスを嫌う、「先行者応援団」的な人達と思っていたが、どうもそうではなさそうだ。

 ただ、現実に簡単に入手できるLinux系パソコンはMacしかないから、その点では確かに「Macの時代」が来る可能性もあるかも知れない。
 ようやく「ウエブアプリケーション」が本格化してきからだ。
 「デスクトップ の時代」が終わり、「ウエブアプリケーション」にとって変わられるとの、昔から語られて来た“夢”が実現した訳ではないが、普及できる素地が揃ったのは間違いない。(ウエブ上から, パソコン接続機器を制御したり, ファイルを管理できる状況にはない.)
  ・ブラウザ上で稼動する「JavaScript」が、Microsoft の抵抗を押し切って、標準化された。
  ・ブロードバンド化したため、大容量の通信ができるようになった。
  ・そして、すでに、どのパソコンにも、外部のサーバと簡単に通信できる仕組みが備わっている。

 要するに、特別なソフトをインストールしなくとも、ブラウザさえあれば、サーバ側のプログラムでかなりのことができるようになったということ。OS毎の対応を考える必要もないし、インストールしたソフトのバージョンアップも不要になるから、便利このうえない。

 この流れが強まると、オープンソースのLinuxを搭載したパソコンが浸透するかも知れない。
 そう言えば、PS2もLinux搭載で、この流れを生かすチャンスがあったのだが、残念ながら、ゲーム機で終わってしまった。

- 注記 -
ここで話題にしている「ウエブアプリケーション」とは, “AJAX”(非同期JavaScript+XML)のこと. 自動的にページ更新ができるため, 利用者は閲覧を中断してクリックする必要はなくなる. google マップが好例.
“AJAX”: http://www.adaptivepath.com/publications/essays/archives/000385.php
尚. OS/ブラウザソフトがMicrosoft一色のシステムでは. 「ウエブアプリケーション」には“.NET”が使われていることが多い.


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