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2000.10.1
 
 


海賊ソフト撲滅の進捗状況…

 日本人は著作権に対する意識が低い、と批判され続けてきた。確かに、比較すれば、その傾向はあった。しかし、Windows95/98普及以来、データ上は大きく変化した。

 BSA(Business Software Alliance)の調査(http://www.bsa.org/pressbox/enforcement/index.html?/pressbox/enforcement/959190119.html)によれば、94年のソフト違法コピー率は66%だったのが、97年には32%に減少した。但し、その後はほぼフラットで、99年は31%だ。

 この急速に変化した数字をどうみるか。---「日本は真面目な国」になったのだろうか。それとも産業統制が効くことの証左なのか。
 偽ブランド品は至るところに出まわっているらしいが、海賊版CD(オーディオ・ビデオ・ROM)の方は日本国内でほとんど見かけない。ということは、おそらく後者なのであろう。

 ちなみに、94年時点では、米、英、独はそれぞれ31%、42%、48%だった。99年は25%から27%レベルだ。もっとも、フランスだけは53%から39%と進展ははかばかしくない。

 この数字は、実は一時的なものだ。インターネット経由のファイル交換の仕組みの利用が進んだから、米国の数字は一挙に悪化しよう。

 そうなると、米国が最悪数字を記録する可能性もある。米国人は著作権擁護意識が高いのだ、と誇ってきたが、実は文化的な偏見ではないのか。


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