↑ トップ頁へ

2000.10.6
 
 


ベンチャー・キャピタル活用…

 2000年10月、ソニーは米国でデジタル・メディア分野のベンチャー・キャピタルを設立した。米、独、英にオフィスを開設する。(http://www.550dmv.com/40/whatsnew/index.shtml)

 マルチメディア時代に向け、ついに、メガ企業が本格的に動き始めたといえよう。

 マルチメディア時代には、既存の領域を越えた動きにより、産業融合や新産業勃興がおきる。
 既存企業は、このようなベンチャー・キャピタルを通して、新しい波の企業と足並みを揃えることで、飛躍のチャンスを取り込むことができる。
 一方、新興勢力にとっては、既存企業のインフラを利用できるし、技術サポートも期待できる。さらに、豊富なデジタル・コンテンツも使える。まさに、一大新産業創出の大きなチャンスである。

 このような動きは、既存産業とのコンフリクトを生む可能性が高いから、既存大企業の組織内で推進するのは難しい。大企業にとって、飛躍を狙うなら、外部の新しい息吹の活用は不可欠なのだ。
 従って、このような組織は必ず登場すると予想されていた。しかし、タイミングについて、様々な意見があった。
 早過ぎれば、既存の大きな仕組みに埋没してしまい、力が発揮できない。
 一方、ブロードバンド時代のはしりに、橋頭堡を確保していなければ、その後の地位確保は難しい。

 その点からいえば、インタラクティブTV浸透が見えてきた時点での、ソニーの動きは極めてオーソドックスな対応といえよう。但し、これは海外の話だ。日本は何時になったら、このようなチャンスが開けるか見えてこない。


 侏儒の言葉の目次へ>>>     トップ頁へ>>>
 
    (C) 1999-2004 RandDManagement.com