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2003.2.16 |
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沈静化する若者文化…バラバラな統計データも、すべてを揃えてみると、時代の大きな流れを見ることができる。特に顕著なのが、かつて華やかだった日本の「若者文化」が下火になっている点だ。ハンバーガー2001年市場の対前年度比伸び率は-0.9%だ。(http://www.mcd-holdings.co.jp/ir/group/mcd_c.html) 圧倒的なシェアを誇るマクドナルドの価格戦略のブレが原因という人もいるし、コンビニのお握りに市場を奪われたと語る人もいるが、「ハンバーガー文化」に魅力が薄れたのではないか。 同様のことが、カラオケにも当てはまる。カラオケボックスルーム数の2001年度対前年度比伸び率は-4%だった。96年以降、毎年減少が続いており、明らかに「飽き」が見える。 (http://www.japan-karaoke.com/05hakusyo/index.html) 若者文化の特徴は、主体がエンタテインメントである点だが、この市場も低迷が続いている。 一時は大騒ぎだったゲームも、市場の状況は良くない。ゲームソフトの売上高は、99年度を頂点に、2000年度、2001年度と下落が続いているという。(エンターブレインの推定:http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/04/05/10.html) ピークがもっと早かったのがコミックだ。1995年には650万部を誇った「週間少年ジャンプ」もついに350万部にまで減少した。(http://www.j-magazine.or.jp/FIPP/FIPPJ/F/busuuB.htm) オーディオ不況も騒がれて久しい。2001年のCDの生産数量は対前年度-7%である。 (http://www.riaj.or.jp/industry/2002/01.html) 若者の限られた収入の多くがケータイ費用に回ったからとの見方もあったが、2001年には、ほとんど行き渡っており、通信量も増えなくなっている。 お金が欠乏したのなら、無料であるテレビを見そうなものだが、そうでもないようだ。2003年2月9日までの1週間のドラマ部門視聴率のトップ5は、日曜劇場GOOD LUCK!、橋田壽賀子ドラマ、まんてん、森村誠一・終着駅シリーズ、武蔵だ。(http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm) どう見ても、若者中心の番組ではない。 時間の余裕がある若者が、新しい消費文化を切り開いてきた時代が、終わりをつげ始めたようだ。 侏儒の言葉の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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