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2004.10.8 |
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兵器マニアの隆盛…流石に驚いた。本当の軍隊への観光旅行が行われているのだ。(1)正規の政府軍で、部分的にではあるが、教練を体験するプログラムが組まれているように見える。 戦争好きな人がいるようだ。 「サバイバルゲーム」はよく知られている。 この10月9日には、「日本最大級のサバイバルゲーム大会への道 ASCS2004」(2)が開催され、大きなホテルを借り切るらしいから、盛んと見てよいだろう。 外で遊ぶだけでなく、室内で遊ぶ戦争ゲームも人気は根強いようだ。 20年の歴史があるという「大戦略パーフェクト」(3)の最新バージョンには、なんと1,100種類以上の兵器が揃っているという。 このようなゲームならわかる気がしないでもないが、正規軍の武器での射撃体験で楽しむというのは、理解しがたいものがある。命をかけて、戦場に赴任していく組織に観光に行くことに、違和感を感じないのだろうか。 遊びや趣味の範疇を越えているように思うのだが、そのような見方をする人は稀なのかもしれない。 もともと、兵器に興味を持つ人はかなり多い。 雑誌「月刊アーマーモデリング」や「月刊モデルグラフィックス」の特集号は、20万部に達しているのではないか、と話す人もいる。 前者は、1997年創刊と比較的新しく、戦車・戦場模型の専門誌である。後者では「別冊 アフガニスタン紛争のソビエト軍」(4)といった特集が発行されたりしている。 模型情報誌だが、ノスタルジアというより、現時点での兵器に最大の関心があるようだ。 当然ながら、模型企業の大手にとっては、ミリタリー模型は重要ジャンルになる。(5)根強いファンを抱えているのは間違いない。 もっとも、戦闘機で有名な長谷川製作所のヒット品は、10〜30万個と言われているし、廃業メーカーの模型金型が1社に集中しているらしいから、楽な事業ではないようだ。(6) 昔に比べれば、人気は落ちているのかもしれない。 ・・・などと、兵器マニアについて、ついつい調べてしまったのは、1994年にClinton が通した銃規正法が、2004年9月に失効したからである。 これで、米国では、assault weapons の販売が解禁される。要するに、ガンマニアの雑誌に歩兵用銃器の特集記事が掲載されるようになり、このような兵器の販売が復活するのだ。(7) 銃乱射の危険度が増すのは間違いあるまい。 これを、米国だけの問題と見なす訳にはいかない。 日本でも、2003年に、米軍用訓練てき弾(ロケット弾のことだと思う。)を車内で爆発させて死亡した兵器マニアがいた。(8) 自宅には銃もあったのである。 これを見てわかるように、日本では武器は流通していないから、安全と考えるのは危険である。 米国ほどの広がりはないが、軍隊経験者ではない、若い戦争マニアは存在しているし、兵器愛好家も少なからず存在している。どう見ても、本質的に、米国とそれほどの違いはないのである。 --- 参照 --- (1) http://www.mongolia-mp.com/image_ito/ito.jpg (2) http://www.hobbyjapan.co.jp/event/ascs/ (3) http://www.ss-alpha.co.jp/products/dsperfect2.html (4) http://www.kaiga.co.jp/emp-bin/pro1.cgi/kaiga/NN/k_zassifiles/search_results2.html?242 (5) http://www.tamiya.com/japan/products/list/35mm_1.htm (6) http://www.doyusha-model.com/event1.htm (7) http://www.nra.org/Article.aspx?id=886 (8) http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2003/2003_09/030902a.html 侏儒の言葉の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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