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2005.12.8 |
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銀行の先延ばし体質…「大手6行最終益、過去最高に 9月中間連結決算」(1)久方ぶりの銀行の復活という印象がある。 こんな記事が掲載されるようになると、日本経済も成長軌道に乗った感じがでてくる。おそらく、ほとんどの業種で年末のボーナスが前年より増えることになろう。 経営者は「収益力もつけてきた」と総括しているようだが、これからどうするつもりか語ろうとしないのでがっかりした。 不良債権問題をどうやら乗り切ったということで満足しているようだが、日本の銀行はもう一つの問題にいつ取り組むつもりなのだろうか。 言うまでもないが、巨大投資が必要となる、情報システムの抜本的改革である。 日本の銀行の情報システムは、今や、恐竜に近い状況にある。市場の変化に応じた新しいサービスなどできる状況にはない。 古いメインフレームにスパゲッティ・コードが詰め込まれた巨大な仕組みと見て間違いなかろう。 素人が見ても、まともに競争して勝てるとは思えない代物である。カルテル市場だから、儲かるのであり、経営力など今もって低レベルである。 欧米の金融機関は1990年代に、メインフレームの巨大システムから、身軽なオープンシステムに移行した。 そのお陰で、インドのIT産業が大きく飛躍したのであるが、日本だけはその流れに取り残されたのである。 そして、今もって、競争力に寄与しないことがわかっている、古くて巨大なシステムの維持を図り続けている。 収益体質とは程遠いのが実情である。 そして、メインフレーム用のプログラムしか作れないシステムエンジニアの退職が始まれば、スパゲッティ・コードへの対処もまともにできなくなってくる。 にもかかわらず、何時、どのようにシステムを変えるのか、はっきりさせない姿勢を貫いているのが、日本の大銀行である。 とんでもない人達である。 問題の深刻性を理解していても、真面目に取り組むつもりはない。 先延ばし体質は相変わらずだ。 こんな経営がまかり通る業界を顧客にしているから、日本のIT産業の競争力は落ちる一方なのである。 もっとも、曙光は見えたと語る人もいるが。 UFJの海外銀行業務システムにアイ・フレックスのシステムが登用されたからだ。(2) インドの企業が開発したシステムである。 --- 参照 --- (1) http://www.sankei.co.jp/news/051124/kei060.htm (2) http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/040113/1.html 侏儒の言葉の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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