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2008.7.17 |
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Global 2.0の動き…小生は、長いことIBMのThinkpadパソコンを使ってきたから、Lenovoにこの部門が買収されるとどうなるか気になっていた。素人が見ても、コストではどう見ても、HPやDellには太刀打ちできそうにないし、2つのブランドでのビジネス展開も厄介そのもの。どんな方向に進むのか、見ものではあった。 それが、なんとなくわかってきたのが、2008年初頭のWorld Economic Forumでの、CEOの話。(1) 革新的な動きを進めているようだ。 なにせ、HQsが無いというのだから。しかも、それは、“worldsourcing”戦略の一環でもあるという。 この用語は、普通なら、先進国で研究開発を進め、発展途上国で、安価な部材を調達すると共に、安価な労働力を用いて組み立てを行うことを意味する。ところが、Lenovoのコンセプトは全く違うという。 世界中の才能を活用していく体制を指すそうだ。実際、マーケティングはインドで、サプライチェーン・マネジメントはスコットランドで行われているのだそうである。 企業の新しい組織構造が生まれ始めたということだろう。(2) 重要なのは、そんなことより、その思想的背景だと思う。LenovoのAmelio CEOに言わせれば、“Global 2.0”。(3) 市場はつながり、インターネットでのコミュニケーションは当たり前となり、モノだけでなく、情報もアイデアも自由に飛び回る時代に入ったということ。技術はあっというまに伝播するようになれば今までとは違ってくるということ。 当たり前といえば当たり前だが、“Globalization”が新しい段階に入ったことは間違いない。低コスト競争の時代は終わり、グローバルな知恵の活用の時代に突入したということである。 そのポイントは、貧困層の人口が劇的に減少し、中産階級が急膨張したこと。Brookings Institutionの予測では、2020年までに10億人がさらに増加するというからすさまじい。 これが、量から質への大転換を引き起こす訳である。 これに逆らえば、おいてけぼりということ。 “Refuting Malthus, poverty is receding at a rate unsurpassed in history; and the power of the emerging dreamers, thinkers, tinkerers and innovators worldwide have only just now begun to transform our world. It is not, as some believe, a case of whether we can afford a global middle class. For both moral and economic reasons, we simply can't afford not to.”(4) ・・・その通りだと思う。 --- 参照 --- (1) Steve Hamm: “Lenovo: A Company without a Country” Business Week [2008.1.23] http://www.businessweek.com/globalbiz/blog/globespotting/archives/2008/01/lenovo_a_compan.html (2) C.K. Prahalad & Hrishi Bhattacharyya: “Twenty Hubs and No HQ” stratery+business [2008-Spring] http://www.strategy-business.com/press/freearticle/08102?pg=0 (3) William J. Amelio: “Beyond Outsourcing, to Worldsourcing” BusinessWeek [2008.5.30] http://www.businessweek.com/technology/content/may2008/tc20080529_101827.htm?chan=top+news_top+news+index_technology_ (4) William J. Amelio: “GLOBAL 2.0 Interconnected we prosper” International Herald Tribune [2008.6.25] http://www.iht.com/articles/2008/06/25/opinion/edamelio.php 侏儒の言葉の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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