■■■ 多摩動物公園の見所 2013.3.28 ■■■

   キリン

亜種があるそうで、多摩動物公園はアミメキリン。と言っても、どこも、たいていはこの種のようだが。
生息場所が違うことで生まれる差異だろうが、東アフリカのサバンナという点では同じであり、観客から見れば、せいぜいのところ、模様が若干違う位ではないかと思うが、調べた訳ではない。
名前が気になってしまうのは癖でもあるが、いい加減に麒麟という名称から足を洗った方がよいと思っているせいもある。ジラフが望ましいと見ているのだ。
そんな意見を述べる人はいないようだが、動物園と言えば、"首が長い"と"鼻が長い"のアイドル動物、「キリンさん、ゾウさん」に会う場所と決まっているから、いまさら、そんなこととあるのだろう。
しかし、検索しにくくて迷惑この上なし。動物園が率先して、「ジラフ(旧キリン)」と表示して欲しいもの。かないそうにない願いだが。

多摩動物公園のキリンの運動場は、ヒトの感覚では、十分の広さということになる。しかし、この程度は最低条件と考えるべきものだと思う。そんなことを言われると、どうにもならない動物園だらけなのが現実だが。
餌は、アカシアの葉主体が最善だと思われるが、結構、なんでも食べるようだ。しかし、キリン餌用の林がある訳もなく、どうしても草主体とならざるを得ない。それに、どれだけ満足しているのかは定かではないが、根菜や配合飼料なども食べているから、健康的な食餌をしていることは間違いなさそう。ただ、土手の草を狙って懸命に首を伸ばしたりするから、気分的には多少ご不満で、もっと生のもの欲しいというところか。もともと、美味しいものを食べに遠出するタイプだろうから、飽きがきやすいそうだが、どうなのだろうか。高いところに置いた餌に今一つのらない時もありそうだし。
そうそう、旧・伊豆バイオパークで人参をあげたことがあるが、水分が多い餌が嬉しいせいなのか、すぐに寄ってきてパクつく。どう見ても痩せているとは言い難かったから、矢鱈に食いしん坊な動物なのかも知れぬが。

その時思ったのだが、日本で飼われているキリンは、大型ペットと見るべきという点。希少動物ではなく、野生環境に戻すことも無いのだから、悪くない選択だろう。それに、多摩動物公園では、運動場に積もった雪の上をわざわざ歩いたりする位日本化も進んでいる。
ただ、そんな風に感じるのはあくまでも大人のセンス。旧・伊豆バイオパークでは、えらく怖がる幼児が少なくないのには驚いた。キリンさんと泣きべそ状態の子供の記念写真続出状況。絵本の世界でしかキリンさんと遊べない子供が育っているようだ。何回か動物園に子供を連れて行って、大型動物に親近感が持てるように慣れさせる必要があるのでは。

多摩動物公園の面白いところは、キリンの運動場とライオンの運動場が道を隔てて隣あわせな点。ライオンは毎日ダラダラした生活なので飽きてくるのか、とてつもない大喧嘩をする。そうなると、大音響の咆哮が轟くことになり、キリンさんにも緊張感が走るだろう。
それに、他の動物と微妙な関係で同居しているのも、よさげ。互いに、威嚇しあったりと、生活に張り合いがありそうなご様子。それに、時には、群れを作ったりしている。網目模様や縞模様とは、集団で走ることで、肉食動物が一匹に標的を絞るのを視覚的に難しくする効果を出すためのものであるのは素人でもわかる。そんな危険なことは動物園ではあり得ないが、時として揃って小走りしたりするところを見ると、群れると高揚感を感じるのかも。
そんなことをしているのを、観客が眺めることができるのは嬉しいものである。キリン君も、単調な生活からくる精神的苦痛を味わうこともまずなさそうだ。

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