■■■ 多摩動物公園の見所 2013.7.19 ■■■

   知る人ぞ知るイワシャコ一家

イワシャコと聞くと、鮨タネのシャコの一種と思う人は少なからず存在していそう。知る人ぞ知る季節の美味「穴蝦蛄」以外にも、知られざる珍味「岩蝦蛄」もあるのかと興味津々となるからである。
もちろん、イワシャコの漢字は虫偏ではない。鳥だから、岩鷓鴣。ユーラシア大陸の岩地に住み、様々な亜種がいるという。

もっとも、動物好きの方々がいるところで、岩蝦蛄かと思ったなどと決して口にしないこと。冗談とされず、およそ常識を欠く人と見なされること必定。イラクやパキスタンの国鳥だし、なにせ、ペットショップで米国輸入表示の鳥を見かけるほどなのだから。まあ、ペットは流行廃りが激しいから現時点どうなっているかは定かではないが。

キジの一種とされているが、日本の雉に似ている訳ではない。丸々お太りというか、ズングリ体型で明るい色調の羽だからだ。ケーンと鳴く雉とは感覚的に全く異なると言ってよいだろう。ピョコピョコ歩いている姿を見ていると、巨大な鶉のようだし。それに、なんといっても、嘴と足が赤色系なので、いかにも日本の鳥ではないナという気分になる。

おっと、鳴き声の話もしておかねば。
英語ではChukar Partridgeだが、その由来は煩い"chuck-chuck-chukar-chukar"との「囀り音」から来たとされている。
ウーム。
「聞きなし」としてはさっぱり面白くないナ。それに、なんか地鳴きに近い表現である。どうせなら、コジュケイ位にこった文句にして欲しいもの。
  【小綬鶏の「聞きなし」】
 日本語: ちょっと来い、ちょっと来い
 英語: People pray, People pray

この文化の違いがなんといっても秀逸ではないか。
もっとも、こういうのは、決まりがある訳ではないから、様々な作品がありそう。例えば、フクロウは「五郎助奉公」と聞いていたが、鳥の専門家はカタカナでは「ホーホー、ゴロスケ、ホーホー」と書くものの、一般的には「ボロ着て奉公」で有名としていたりする。
(尚、イワシャコの騒がしさを知りたい方は末尾のURLをご参照のほど。こんな鳥を家のなかで飼う方もいらっしゃるようだが。)

イワシャコを取り上げたのは、鳥好きだからという訳ではなく、子供が生まれたとの発表があったから。多摩動物公園では、ケージは猿山の奥にあり、今日日この辺り観客は極めて少なく、(昆虫園から橋を渡る人が少ないせいもある。) のんびり過ごしている筈。しかも親は適度に人馴れしており眺めるには最適。と言うか、親がその姿勢だから、ヒヨコはヒトのことなど全く無頓着だから面白い。まあ、子供というものはそういうもの。ただ、疲れればすぐ寝るが、沢山生まれたので全員一緒とはならない。群れで生きる鳥らしいが、楽しげに探検歩きするタイプも。

(東京ズーネットニュース) 岩の下でイワシャコが孵化![2013/07/05]
(ビデオ) [音量注意]
イワシャコ - YouTube by meketemekete 2012/02/13 http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Mk61PxfVGTE
イワシャコパパさんの鳴き声(2) by odacocco 2010/10/04 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=NyqKgXlv7j8#t=0s


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