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■■■ 上野動物園の見所 ■■■
2014.10.19


陸君に会いに行く

つい最近知ったのだが、上野動物園西園にある小獣館入口すぐ隣のケージ(庭付長屋風建物の北端。走禽舎と呼ばれている模様。)にいるイノシシは希少動物。浅学のため、そうとは露知らず。2006年4月18日、よこはま動物園ズーラシア生まれで、お名前はリク君。

アカカワイノシシという名前だから、赤皮の小振りな種の猪だと思っていた。英語名の"Red river hog"、アフリカ産との情報も、脳味噌には全く届かず。陸君には大変失礼した。
   うごく動物図鑑へ[2011.6.28]@東京ズーネット

何故、そうなるかと言えば、なにがポイントかはよくわからないが、なかなかチャーミングなので、どんな種という考えはどこかに飛んでしまい、ついつい見入ってしまうから。背中に一直線に走る立て髪をなびかせ、トコトコ歩き回る姿は、どう見ても最愛ペットとして可愛がられている雰囲気濃厚だし。
これは、どうも小生の好みということではなく、誰もそう感じるようだ。
年齢・性別を問わず、ほとんどの人がケージの前で足を止めて黙ってしばらく見入る。英語圏、仏語圏、独語圏、中国語圏の違いもなさそうだから、動物園に行きたくなるような人は、育ってきた文化にかかわらず、リク君に惹かれるようだ。この個性が発するオーラかも。
なかには、「アッ、イノシシ」と叫んで、走ってやってきて食い入るように見つめる子供も。親は、イノシシよりもっと珍しい動物の方に行こうと誘うが、結局、しばらく一緒になって眺めたり。
遠くから会いにくるファンもいるようだ。子供の頃からの知り合いなのかも知れぬ。「リック」と親しげに呼んでいるように聞こえたので、英語の名前がついているのかと思った。

間違ってはこまるが、特筆するような動きがあるとは言い難い。ぬかるみだらけの時もあるが、そこをゴゾゴソ動き回っているにすぎない。面白い仕草を見せてくれるという訳でもない。寝てばかりいないで、結構よく動くという点では、プレゼンテーションしてくれる動物であるのは間違いないが。
この動き、運動場が狭いので致し方なく徘徊しているかと思ったが、よくよく見ていると一人で泥遊びの風情も感じさせる。その辺りを観客はなんとなく感じるのかも。
と言っても、愛想の良さを見せてくれることはなさそう。

但し、極く稀に、特定の観客には関心を示したりするのが不思議。知り合いのヒトにでも似ているのだろうか。そんなこともあるのか、歩きながら、チラリと視線を送ったりもするし、返答することも。もっとも、単に五月蠅い輩はどっか行けとの合図の可能性もあるが。
まあ、陸君の好みは皆目検討もつかない。

ちなみに、多摩動物公園には2頭の日本猪がいるが、こちらも体質的には似ている気がする。
   ♀キントン2002年10月1日(母親オセチ)
   ♀クロマメ(2006年秋,春生まれの幼児期に来園.)

少女時代は始終大人について歩くほどの仲良しだったが、熟女になったら、喧嘩のし通しで大いにこまったらしい。巨躯となり、喰って寝ての豚的生活に陥ってしまうと、ヒトがかまってくれないので、喧嘩すること以外に何もすることが無くなってしまうのではないか。
お蔭で、片方を狭い檻に閉じ込めるしかなくなってしまったが、まさに自業自得。しかし、御当猪はそんなことは全く気にしていないご様子。ご満足でグースカ寝ていること多し。
綺麗にしてもらっているようだが、ここまで体が大きくなると、お手入れも大仕事ではあるまいか。
ともあれ、イノシシの皆さんは、個性がお強いようで。

まあ、その手の動物ということで、リク君を眺めるのも面白かろう。
と言っても、アカカワイノシシの猪家系内の位置付けを考えてからお出かけになることをお勧めしたい。

実は、なにが気になったかと言えば、カワイノシシは、ベルベットモンキー/Vervet monkeyと仲良しらしいから。なにせ、この猿、矢鱈ヒト臭い文化的な種族とくる。(付録参照)もしかすると、猪と原人は仲間だったのではと、想像したりする訳である。
そんなこともあり、猪家の系図を別途作ってみたくなった。少々考えてみたい気もするので。

【付録 ベルベットモンキー】
カリブ海の西に浮かぶ Saint Kitts [or Saint Christopher Island]は、29 x 8 Kmの小さな島。
そこにはアフリカから奴隷と共に連れられてきたVervet monkeyが住んでいる。
案の定といってはなんだが、カリブの酒の味を覚えており、リゾートで休息中の人々のカクテルを失敬することが日課になっているようだ。
もっぱらソフトドリンクの禁酒派もいるようだが、常習犯は12%にのぼり、それこそ酔っぱらうまでというか、最後の一滴まで飲むのは5%。当然、暴れて狼藉を働く。
   "Happy hour"@Weird Nature - BBC animals Fri 5 Oct 2012
実は、驚いたのは、その容姿。もちろん、BBCは、黙っているが。
オナガザルの仲間であり、躯体や顔は一般的な猿の風情だが、1ヶ所だけ、特異な色を呈しているのである。もちろん裸だから丸見え。
うーむ。それが生甲斐の種族か。
 ♂ scrotum: turquoise blue  penis: red
 ♀ perineum: pink  vulvarar area: blue  clitoris: red


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