表紙 目次 | ■■■ 上野動物園の見所 ■■■ 2014.12.7 "懐く"個性的な鳥のハウス見物 12月は、上野動物園訪問お勧めシーズン。もちろん、動物をじっくり落ち着いて見たいという人にとっての話。 観客が少なくなるのはもちろんのこと、動物もホッと一息つくのか、人目を避ける態度が薄れてくる。 もっとも、日向ぼっこでのんびりする動物もでてくるので、動きが活発化するとは限らない。それを見ている方も眠気に襲われたりする。実に平和な社会で有り難い限り。 とは言うものの、気温は低いから、暖かいところにしばし入りたくなる。 その時は東園なら、アフリカ棲息の鳥が飛ぶバードハウスでしばし時間を過ごすのがよかろう。 ここの目玉展示は、人に懐いている鳥。 となれば、ボウシゲラ[Great slaty/spotted woodpecker]こと、大灰啄木鳥。上野動物園的人気鳥。 2006年来園の雄である。 → (video)「世界最大のキツツキ、ボウシゲラ 」2009年 TokyoZooNet 大きいといっても、猛禽類ではないから、優しそうな風体。体の色は薄い灰色で嘴も似たような色なので目立たず、キツツキ的な強さも感じさせない。 そのかわり、丸い黒目が目立つので、観客に関心を示している様子がすぐにわかる。ファンだと、つぶらな瞳に魅せられてとなる筈。 これだけのことだが、「可愛い」とお声がかかるのは、一部着色が余りに印象的だから。 一つは、首の前面が淡いオレンジ色であること。 もう一つは、これが出色なのだが、目の下の頬に当たる箇所が丸く薄いピンク色に染まっているのである。まるで化粧をしたように。 キツツキの仲間を見てみると、こうした化粧顔がお好きな鳥なのかも。 → PICIFORMES of Asia @BIRDS of THE WORLD このキツツキだが、樹木の幹につかまっている時間は短い。どんな観客が来ているかそれとなく首を回して、チラチラ見ることができる場所がお好みのようだ。 当然のことながら、関心があると網のすぐ下にやってきて、嘴を外に突き出す。チョッカイをだして突かれないように2階の網の下の両脇には嘴がだせないように細かな網をかぶせてある。 足もよく見えるので、キツツキだということがわかる。 要するに、"美味しい"餌をくれないのかネということなのだろうが、ヒトと遊びたい雰囲気濃厚。 なにせ、1階の平台を独占して餌をじっくり食べていたりするのを見かけたことがあり、腹に十分入っている筈なのだから。 観客が少ない時は、遊び相手になってくれる貴重な鳥である。 そこまで人慣れしていないが、やはりキツツキの髭五色鳥[Bearded barbed]。こちらは、キツツキ体型というより、嘴を小さくしたオニオオハシ体型である。目の辺りが、嘴と似たような黄褐色気味な肌色で、膨れているから、完璧なオジサン顔。おまけに髭が生えているとくる。しかも、首下から胸にかけて真紅とくる。体全体としては、黒い羽なので、オジサンファッションそのもの。 決めているから、それを美しいと見れば、そうかも知れぬ。 この鳥は呼んでもすぐ側にはこないが、近くの木の枝にとまって観客を眺め続けたりする。 体全体がオリーブ系の緑色で目の周囲がオレンジ色。いかにも、熱帯の鳥という感じなのが、無地烏帽子鳥[Green/Guinea turaco]。名前の通り、烏帽子状に頭髪(冠羽)が見事に逆立っている。 結構人懐こい。観客に興味津々のなのだろうか。髭五色鳥同様に、観客を眺め続ける。おまけに声までかけてくれたりするが、うるさい。 これらは、1〜2階吹き抜けの同一ケージ内なので、2階から見ることになる。 2階から見ると、目立つのは木のてっぺんにとまっている鳥。禿朱鷺[Bold ibis]のことが多い。全体は黒色だが、禿黒朱鷺とは呼ばない。頭が黒くて、体が白いのが黒朱鷺[Black-headed ibis]だからだろう。 まあ、羽がなく、皮膚がモロ露出して「禿」は、一度見れば忘れない手の特徴である。しかも、それが薄目の朱色。嘴の付け根も同じ色。 しかし、よくよく近くで見ると毛が生えているように見える。 そう、この鳥もどういう訳か懐いているのである。2階で見ている分には、離れたところにとまっているだけだが、1階だと、網の側までわざわざやってくるのである。嘴を突き出したりして。 動物園の見所−INDEX >>> HOME>>> (C) 2014 RandDManagement.com |