■■■ 鳥類/哺乳類の分類 2013.4.8 ■■■ 哺乳類の4分類の詳細化 素人の一知半解的な哺乳類分類論だが、ついでだから、全体がわかるように、毛色が違いそうな動物を位置づけてみようか。大袈裟に言えば、網羅性検証だが、たいした話ではない。 仮説を考える時は、納得のいく骨格ができたらサックリとした感覚で、すべてが合理的に収まるか検証することが必要である。そして、ブラッシュアップしてみること。これを怠ると、ちょっとした思いつきのトンデモ論を展開しかねない。厚顔無恥の素人論とはコレ。たいていは、このプロセスを踏むと、矛盾が見つかることが多い。沈着冷静に、それが本質的な問題か判断して、仮説の妥当性を考え始めることができると、ようやく一歩前進といったところ。すべてを眺め回して見ることで、荒削りの概念がなんとなくできあがることになる。この段階を経ないと、行き当たりバッタリ的で、独善的な主張でしかないのが普通。学者は滅多なことでは仮説を口にしないが、一つはこのせいと、もう一つは競争者にヒントを与えてしまうことを恐れるからだろう。実は、逆であって、馬鹿話や異分野の見方が結構本質的な見方を提供していたりするもの。それを切欠として、画期的なものが生まれることはことの他多い。いわば、他人の褌で相撲を取っているようなもの。集団で知恵を生み出す醍醐味とはココ。 ただ、集団といっても、独善的な見方が提起されても、諾々と従う文化が染み付いている場合もある。組織内ゴタゴタや、面倒な議論を避けたいからだ。こうなると悲惨で、裸の王様が生まれる。 余計な前置きが長すぎたか。 様々な哺乳類の動物を、素人分類に当てはめてみると、そりゃうまくいかない訳であるが、強引に展開することもできなくはない。 それなりに、進化の歴史を考えることができそうなところもあるから、本質に迫っていないとも限らない訳である。 こんなところか。・・・ (A)蹄-無蹄類と離脱類 草原生息動物由来のグループ (A-1)草原を疾走するための蹄を持つ系統 ・爪先蹄:化石動物(例えば狼類似のMwsonyx) ・走行特化型の奇数の蹄:ウマ ・偶数の蹄:ウシ 【海中棲鰭型:走行機能喪失】クジラ/イルカ[魚鰭] (A-2)蹄動物を捕食する、蹄無し系統 ・草食獣を食べる肉食獣(ネコ/イヌ/クマ等) 【海中棲鰭型】アザラシ、カワウソ/ビーバー[脚鰭] (A-3)異なる脚利用法で草原外捕食を始めた系統 [注意]本来は非草原由来のCグループ。前後肢差無しの印象でココに。 ・飛翔移動:コウモリ[翼手]、ヒヨケザル[皮翼] (顔で類似でも、指から見れば非猿。) ・樹上棲:ツバイ[登木] (B)蹄形成未熟類 植物消化器官が未発達な草食動物 草原対応のAグループより古代からの生き残り組み ・原始的な蹄: [歯根無しの臼歯のみ(管歯)]アフリカ棲:ツチブタ ・一応の蹄 [磨耗臼歯]ゾウ ・蹄的な痕跡 【海中棲鰭型】ジュゴン/マナティー ・蹄類縁の扁平な爪 [門歯持続的伸張]イワダヌキ (体温調整能力が低く爬虫類的) (C)蹄不要な手足類 前肢を食餌用かつ移動用"手"としたグループ 樹林帯動物由来 (C-1)前肢と前歯で様々な機能を発揮する系統 ・強固な門歯/切歯と複雑運動可能顎 (非草葉の堅い食材中心+蛋白質食材追加) ネズミ/リス/ヤマアラシ[齧歯] 【ほぼ土中棲:毛】モグラ 【完全土中棲:裸】ハダカデバネズミ ・上記類似+小さな第2犬歯:ウサギ (C-2)セット歯で状況対応の雑食可能な系統 ・ぶるさがり型直立移動可能 【森棲:毛】サル ・ぶるさがり移動+歩行可能 (手機能高度化) 【森棲:毛】オラウータン、ゴリラ ・胴体直立での歩行可能 (手機能高度化+複雑捕食プロセス案出) 【森棲:毛】チンパンジー 【森脱出:裸】ヒト (D)特殊食性器官を持つ例外 大繁殖した餌への特化種(進化抑制型) 余程の幸運に恵まれない限り絶滅するタイプ ・[貧歯+舌]中南米棲:アリクイ ・・・ということになるのだが、はてさてどんなものかネ。 多摩動物公園の見所−INDEX >>> HOME>>> (C) 2013 RandDManagement.com |