表紙 目次 | ■■■ 多摩動物公園の見所 ■■■ 2015.11.28 小生はオラウータンのスカイウォーク見物よりは、雪豹君が遊んでいるのを見る方が好きなクチ。 雪の寒さを嫌って運動場に出てこない多摩生まれの方々は、気候が良いと、時に、これ見よがしに観客にジャンプをご披露してくれたりと、見飽きないからである。それに気が向けば遊んでくれたりして。ただ、猫族だからその日の気分次第ではあるが。 もっとも、眼つきに威厳を感じさせる、カザフスタン野生のЧингис帝だけは違った。残念なことにご逝去。享年推定26。それから、かれこれ7週間。 その跡を継いだのは北欧の貴種バルデマ王子。 そんなこともあり、雪豹話。 大分以前だが、雪豹運動場の前に一人ポツネンと立っていた時のこと。突如、写真撮り方教室らしき大勢の団体が現れた。生憎と、小生は撮影にはトンと興味が無い。しかし、どんなことをしているのか、ついつい一緒に聴いてしまった。どうすると素晴らしい写真になるかの講義。極く短い話だったが、これがえらく具体的で"実戦"的なのに驚かされた。コリャ、本ではとても得られぬ貴重な知識だ。さらに、個人指導に移ったが、これが驚く程に微に入り細に入り。小生など、ほとんど訳がわからぬ。なにせ、カメラやレンズのメーカーや型番で、結果が違ってくるらしい。奥は深い。 そうか、気軽に眺めている写真とはそのようなものなのかと、感服つかまつった次第。 実は、後のことだから、こういう風に書いている。 撮影に興味が湧かない小生の、その時の実感としては、正直に言えば五月蠅い人達だナである。と言っても、解説やご指導は極めて小声で、オバサンお二人よりよっぽど静か。無駄な会話など一切なしの団体で、音もなし。ただ、大勢が個々にえらく緊張したご様子でそこここ動いているから気に障るのである。多分、最良の撮影アングルを探しているのだろう。一瞬のチャンスに賭けるのだろうから真剣勝負なのだろう。 このように書くと誤解を生むかも知れぬが、この方々と小生は眺める方向が全く逆だったのである。 すべてのカメラのレンズは、西上方のスカイウォーク用の綱を見上げる方向。一方、小生の視線は南々東の少々上向き加減。要するに岩の上で寝そべっている雪豹君を見ているのである。 そして、動きを感じる一瞬がやってくる。 それは大勢の方々がフッと一斉に息を飲むからだ。遠くの歓声が聞こえてくるせいもある。 そう、オラウータン君親子の綱渡りが始まったのである。 それとほぼ同時だろうか。雪豹君も突如動き始める。 何故かは自明。 お分かりだと思うが、雪豹君も見たくなったのである。 たいていは、岩の一番西側からじっと見上げるが、一番好位置の木柱の上に登ることもある。人々と雪豹君が揃って見上げる図ができあがる訳である。そんな写真を撮ろうという人は一人もいない。と言うか、そんな情景を見ている人は1名しかいなかったのである。 雪豹がどんな風情でオラウータンの子供を眺めるのか知りたい方は次のブログがお勧め。 → 「浮子の行方@動物園へ行こう」by fuchaka 2015-10-28 07:10 (2003年からの故シンギス帝の毎年の写真もある。) (記事) さようなら、ユキヒョウの「シンギズ」東京ズーネット 2015/10/10 動物園の見所−INDEX >>> HOME>>> (C) 2015 RandDManagement.com |