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2003.1.15
 
 


ベンチャー乱立文化の問題…

 米国では、家庭用デジタルエレクトロニクス製品の売れ行きが堅調である。
 工業会によれば、DVDの普及率は35%に達し、2002年の売上は、39%増の1760万台だったという。デジタルオーディオ製品も急成長中だ。MP3プレーヤーの2002年販売台数は170万台で、対前年比56%増だったという。2003年も26%増との予測だ。(http://www.ce.org/press_room/press_release_detail.asp?id=10138)

 両者ともデジタル製品だから、日韓の大手メーカーの出番と考えがちだが、後者は、挑戦型企業がリーダーである。今もって、新機軸の商品での挑戦や、新技術適用が続きそうな雰囲気がある。パソコンとの融合分野では、新しい動きを歓迎する環境は変わっていないのだ。
 米国での売れ筋商品は、Sonic Blue[他にもReplayTV事業等がある。](http://www.sonicblue.com/)の「Rio」や、Appleの「iPod」のようだが、Creative[シンガポール](http://www.creative.com/)の「Normad」やArchos[仏・米](http://www.archos.com/)の「Jukebox Studio」も好調そうだ。OEM中心のメーカーe.Digitalの「Odyssey」も市場の一角を占めている。(http://www.edig.com/news/releases/pr080102.html)
 一方、大手家電メーカー商品は蔭が薄い。著作権問題があるから、力が入らない点もあるが、ブランド力だけでは浸透しにくいようだ。

 ところが、毎年恒例のPC World2002年のWorld Class Awards製品に選ばれたのが、以上のメーカーではなかった。韓国企業のiRiverの「Slim-X」である。(http://www.pcworld.com/reviews/article/0,aid,97429,pg,3,00.asp)
 電池で長時間動くMP3のCD/CDRプレーヤーとして、日本でも秋葉原族の間で一躍有名になった製品である。(http://www.iriver.com/product/main.asp)

 久方ぶりの、韓国ベンチャー登場である。MP3プレーヤーが上市された1998年頃は、SAEHAN情報システム等の韓国勢が米国市場を席巻していた時代を彷彿させる。
 過去記載 「MP3は日本は最後発…」 (2000)

 MP3プレーヤーは、韓国企業が日本の家電産業を凌駕するモデルとして、高い評価をうけていた。しかし、現状を見ればわかるように、うまくいかないようだ。
 韓国内から、次々と同じようなベンチャーが登場し、類似製品開発で過当競争が始まり力が発揮できなかったからである。ほとんど自滅に近い。今では、後発の日本の大メーカーに市場を奪われつつある位だ。
 韓国も、日本同様に、ベンチャーが育ちにくい文化があるようだ。このような場合、ベンチャーは市場創造に成功した時点で、大企業の傘下に入るのがベストではないかと思われる。


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