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「我的漢語」
2015年9月9日

重陽の節句詩

杜甫「登高」は、重陽の節句に、菊酒を高台で飲酒する風習を詠んだもの。小生には寒々しい限りとしか評価のしようがないが。
   "不快な、「詩聖」の飲酒詩" [2014年12月22日]
「歎庭前甘菊花」という詩もあるのだが、「結根失所纏風霜」と、どうも乗れない。

小生の好みは、今のところ、白楽天。

  「重陽席上賦白」  白居易
  滿園佳鬱金黄
  中有孤叢色借霜
  還似今朝歌酒席
  白頭翁入少年場


でも、行事が終わった感が如実に出ているこちらの詩の方が優れていそう。もちろん、好き好きではあろうが。

  「九月十日」  鄭谷
  節去蜂愁蝶不知
  曉庭還遶折殘枝
  自縁今日人心別
  未必秋香一夜衰


もっとも、有名な詩は陶淵明作だと思われる。
なにせ、「漢文B」の授業大嫌いの人でも、「結廬在人境 ・・・ 採菊東籬下・・・」だけは絶品と曰はっておった位だから。

ただ、菊酒というなら、他を選定したい。

    「飲酒 其七」  陶淵明
  秋有佳色 其英
  泛此忘憂物 遠我遺世情
  一觴雖獨進 杯盡壺自傾
  日入群動息 歸鳥趨林鳴
  嘯傲東軒下 聊複得此生


有名な方も一応引いておこうか。

    「飲酒 其五」  陶淵明
  結廬在人境 而無車馬喧
  問君何能爾 心遠地自偏
  采
東籬下 悠然見南山
  山氣日夕佳 飛鳥相與還
  此中有真意 欲辨已忘言


尚、白楽天は「霜降」の季節に、これを想いだしながら、詠んでいる。芭蕉や蓮荷のようにはならず、東籬菊を見習って、さらに頑張るゾーと鼓舞している訳だ。

  「花」  白居易
  一夜新霜著瓦輕
  芭蕉新折敗荷傾
  耐寒唯有東籬

  金粟花開曉更清


ついでながら、陶淵明九日闍庶惚序は、こちら。
 餘闍処、重九之名。秋盈園,而持醪靡由,空服九華,寄懷於言。
  世短意常多 斯人樂久生
  日月依辰至 舉俗愛其名
  露悽暄風息 氣K天象明
  往燕無遺影 來雁有餘聲
  酒能百慮 
解制頽齡
  如何蓬廬士 空視時運傾!
  塵爵恥虚罍 寒華徒自榮
  斂襟獨韆潤@緬焉起深情
  棲遲固多 淹留豈無成


ということで、引用。・・・

  菊咲けり 陶淵明の 菊咲けり  山口青邨

そうそう、知る人ぞ知る、9/9は「鉄砲から政権がうまれる」との、中華思想ドップリの国家社会主義者毛沢東の命日。情緒的感興など唾棄すべきものとし、革命を詠った作品を称えまくった紅衛兵ぞ今何処。

    「采桑子・重陽」  毛沢東
  人生易老天難老 重陽
  今又重陽 戦地黄花分外香
  一年一度秋風勁 不似春光
  勝似春光 寥廓江天万里霜


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