■■■ 「說文解字」 卷一 を眺める[2] ■■■
「說文解字」は、書名から文字の解説書であることはわかるものの、どういう目的でどの様に編纂されて完成したのかの情報が冒頭に記載されていない上に、目次は提供されず、15巻(上下)という大部にもかかわらず巻の題も無いので、ほぼ五里霧中状態で目を通さざるを得ない。

つまり、それこそが狙いであって、≪文字の全体観を提供するから、俯瞰的に"読破"せよ。≫という暗黙の指示がなされていることになろう。文字が網羅的に収録されているから、辞書として使いたいなら、ご勝手に、とでも言いたげ。

と云うか、辞書として使うなという意思が示されていると見てよいだろう。・・・
恣意的に部首所属文字とされていない文字がある上に、各文字の解説はほんの僅かで、字義と云える程の内容ではない。部首や、部首所属文字のの並べ方も、想像し難いようにできており(順序に関する説明の類は一切ない。)、部首一覧は付属しているので、文字検索ができないことは無いものの超不便。明らかに、それは恣意的なもの。

つまり、文字秩序というか、文字の宇宙観を披歴するために編纂した書であり、そこを読者は自分の頭で考えよということ。当たり前だが、想定読者は、科挙合格者レベルなのだから、なんらおかしなことではない。(太安万侶クラスでないと、読んでも無駄ということになろう。ここらを踏まえておかないと、重箱の隅をつつく以上のことはできないように作られていることになる。)

ということで、巻一の検討は、後回しになった。
普通なら、最初の巻で、これから先をどう読めばよいか目途がつくようになっているものだと思うが、そうはいかない造りであることもあるし。

巻一は他の巻と比較して部首数は少ないが、系譜が冒頭部首から分岐構造になっている点が特筆モノ。巻一の内容からすれば、"一"の分岐が示されている訳ではないから、派生的に他の巻に跳ぶ派生的性格となるが、実はその流れは29層で直接的に最終部首に往き付くように設定されている。文字の本質として、数・十干・十二支が大黒柱であることをはっきりと示していると云えよう。
  ❶<"一">
    →⓭後半部<ニ>
      →⓮<①四 ②五 ③六 ④七 ⑤九>
          →<十干⑥甲〜⑮癸>
             →<十二支⑯子〜㉗亥>

「古事記」では、"元"は漢文にしか用いていない。
"一": 113用例  (序の漢文)得一光宅 或一句之中 或一事之內
   "弌": 非使用
   "元": 混元既凝 元始綿邈 望烟而撫黎元 濳龍體元(序の漢文)
   "天": 602用例
  


一丄示三王玉玨气士h屮艸蓐茻 

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