■■■ 「說文解字」 卷一 を眺める[8] ■■■
巻一の引用には「山海経」が登場する点についてはすでに触れたが、「尚書」≪禹貢≫からの引用も。
特に前者は奇想天外な姿表現だらけなので異質の極致だが、その本質はあくまでも山脈系で整理した古代の地誌。後者は禹歩で踏破した地域の様子の記録集的にまとめられており、こちらも純然たる地誌。
地域の特殊性にハイライトを当てる必要から、後者では、特殊な文字表記が含まれている可能性があり、文字宇宙の秩序論展開には不適だと思うが、いずれかの王朝が編纂した書だろうから使用することにしたのだろうか。

❶【玉部】玕/𤥚[琅玕]《禹貢》雝州球琳琅玕
⇒「尚書」(禹貢)
   厥貢 惟 球琳 琅玕@華陽 K水惟梁州
    (厥の貢ぎ物は玉類似の美麗な石。)

⓫【水部】菏[菏澤水 在山陽胡陵] 《禹貢》 浮于淮泗 達于菏
⇒「尚書」(禹貢)
   浮于淮 泗 達于河@岱及淮惟徐州

⓭【糸部】紕[氐人𦇧] 《禹貢》 玭珠
⇒「尚書」(禹貢)
   [n.a.]淮夷蠙珠暨魚@岱及淮惟徐州
    (「詩經」干旄に"素絲紕之 良馬四之"があるので、用例表記目的ではない。)

❶【玉部】璩[環屬] 見《山海經》
⇒「山海經」卷五中山經[中次三經]
   䰠 武羅@青要之山穿耳以鐻[earing] 
📖

⓭【部】[同力] 《山海經》 惟號之山 其風若
⇒「山海經」卷三北山經[北次三經]
   曰ロ于毋逢之山 北望鶏號之山 其風如䬅 📖
  

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