■■■ 「說文解字」 卷二 を眺める[3] ■■■
<口>部首の当たり前の展開としての<口>→<凵>→<吅>→<品>→<㗊>だが、<吅>の序列展開には息を呑む。
<吅>→<哭>→<走>→・・・の前半は当たり前でも、後半が文字筆記の形態的類似性で気付いたとは思えないからだ。ひょっとしたらの直観をバネに、熟考して導いたとしか思えない。

それは太安万侶気分で眺めるからでもある。<哭・喪>とすればわかり易かろう。この2文字だけの部首なのだから。
血が走るとか、入水地名を走水と記載しても、現代人は気にも留めないと思うが、走るとは生物が自らの意志で全力を注力した行動を意味する概念であり、血・水・石、等々が<走る>という表現は実は特殊であって、その状態を意味する倭語が存在していないと思えず、なんらかの強調表現を敢えて行っていると捉えるべきでは。
倭建命の喪に際して、哀悼は慟哭のみならず走り回ることで自己表現せざるを得ない人々の姿が思わず目に浮かぶ。死穢を避けたい気分が高揚した結果というだけかも知れぬが。


├┬…裸部首の1文字のみ。
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│└⇒巻三
巻三
■(㗊)
├■舌─
│ 𧮫只㕯句
【丩】
├■古─
├■言誩音─

  


小八釆半牛犛告口凵吅哭走止癶步此正是辵彳廴㢟行齒牙足疋品龠冊 


h
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巻一
巻二




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├┬┬┬────────⇒巻三
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│││ 凵:張口[象形]
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