■■■ 「說文解字」 卷三 を眺める[4] ■■■ しかし、記載されている字義は"故"で、予想のancientとは違っていて、直観的には解り難い。 そうなると、普通に考えれば、なんらかの"典故"を指していることになろう。古代漢籍には、"故に"としか考えられない用例もあるから、一種の因果関係が見てとれる事績の場合に使用していたのだろう。 ・・・呪言が引き金になって、その目的に反して、なんらかの災厄が生じたとの表現の可能性が高そう。 このことは、呪語祭祀で縛られ尽くした、"今"とは異質な社会と言うことになり、かなり遠い世界を語っていることでもありそう。 "古"とは、それを示すための文字の様な気がしてくる。 そうなると、概念的には、"古(呪支配時代)"≠"昔(現在を基準とした時間軸上での過去)"かも。 「古事記」では、"上古"@序が使われているが、これは単純な大昔という言葉の書き換えではない訳だ。 一方、本文では、仮名文字(呉音ではなく、朝廷の公的な音。)として使われているだけ。ヒコの様な表記に用いるための、由緒ある古代文字扱いになろう。 尚、"昔"は1用例ある。 又昔、有新羅國主之子、名謂天之日矛、・・・ [@㊥⓯品陀和氣命⓼天之日矛參渡來] ⏩続 │巻二 ⇒ ⑥口 ├┬┬┬┐ ││⑦⑦⑦ ││品吅凵 │││└───⑧哭─⑨─・・・─⑭ ││└────⑧龠─⑨ ││ ││巻三 │①㗊 ├┬┬┐ │││├┬┬┬┬───①⇒巻五 │││││││①舌 ││││││││ │││││││②干 │││││││ ││││││①𧮫 ││││││ │││││①只 │││││ ││││①㕯 ││││ │││①句 │││ ││①丩 ││ │①古 ││ │②十 ││ │③卅 │ ①言 ├┐ │②誩 │ ②音 │ ③䇂 ├┐ │④丵 │ ④菐 ├┬┐ ││⑤𠬞 ││ │⑤𠬜 │├┐ ││⑥共 ││ │⑥異 │├┐ ││⑦舁 ││ │⑦𦥑 │├┬┬┐ ││││⑧䢅 ││││ │││⑧爨 │││ ││⑧革 │││ ││⑨鬲 │││ ││⑩䰜 ││ │⑧爪 ││ │⑨丮 ││ │⑩鬥 │ ⑤又 ├┬─────────⑥⇒巻四 │├┬┬┐ ││││⑥𠂇 │││││ ││││⑦史 │││││ ││││⑧支 ││││ │││⑥𦘒 ││││ │││⑦聿 ││││ │││⑧畫 ││││ │││⑨隶 │││ ││⑥臤 │││ ││⑦臣 ││ │⑥殳 ││ │⑦殺 ││ │⑧𠘧 ├┬┐ ││⑥寸 ││ │⑥皮 ││ │⑦㼱 │ ⑥攴 ├┬─────────⑦⇒巻四 │⑦教 │ ⑦卜 ├┐ │⑧用 │ ⑧爻 │ ⑨㸚 (C) 2024 RandDManagement.com →HOME |