■■■ 「說文解字」 卷四 を眺める[3]  ■■■
巻四は、巻三からの流れで<目・鼻>系と<𣦼・死>の2本建ての構成になっていて、後者は自然な流れで<骨・肉>類のグループに繋がる。
一方、前者は、巧みな繋げ方で特定動物漢字群に行き着くように設計されている。ここらが、この巻のハイライトと言うことになろう。
  <目・自・鼻>→<𪞶・習>→<羽>→<隹・鳥>
裸蟲の身体の器官名から羽蟲名へと発展するアイデアは古代祭祀感覚を彷彿させるものがあり、優れたまとめ方と言える。
驚きは、羽蟲名で終わらずに、重要な毛蟲の一種と糸にまで結びつける想念。
  <隹・鳥>→<雈>→<𦫳>→<羊>→<𠦒(⇒𢆶)>

「古事記」の羽蟲の扱いについては、色々と見てきたので、さらに触れるつもりはないが、太安万侶の知的センスが光るのは"鵜"文字の使用。これこそ、倭文化の基底を示す漢字であると指摘しているようなもの。
  


𡕥目䀠眉盾自𪞶鼻皕習羽隹奞雈𦫳𥄕羊羴瞿雔雥鳥烏𠦒冓幺𢆶叀玄予放𠬪𣦼歺死冎骨肉筋刀刃㓞丯耒 

│ 巻三

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⑥⑥⑥⑥⑥⑥⑥
│││殳臤𦘒𠂇
攴皮寸
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││⑦⑦
││卜教
││ 巻四
𡕥
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𪞶
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𦫳
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│││𥄕
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𠦒
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𢆶
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①①
放𠬪

𣦼
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③③
歺死
│└─────────⇒巻八







├──────────⇒巻五

├──────────⇒巻五







     

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