■■■ 「說文解字」 卷五 を眺める[3]  ■■■
巻五冒頭は<角>。
なんなんだ突然に脈絡なしに登場して、となるのがフツーの印象ではなかろうか。
しかし、冒頭の8文字は前編の補遺でデッドエンドとみなせばどうということはない。
  ㊀ 角竹箕丌⛔
  ㊁ 左工㠭巫⛔
㊂ 甘〜旨
㊂ 喜〜虤
  ㊃ 皿〜井
  ㊄ 皀〜桀

<角>にしても、<丌>の次に移動すれば、頭が<竹>となるだけでなんのこともなし。巻三の<又・𠂇>から自然に繋がるからだ。小生としてはこう整理したいところだが、どうでもよさそうな話ではある。
  <又>→<攴>→
        <筋>→
          <肉/⺼>

          <竹>→<箕>→<丌>
          <刀/刂>→
              <刃>

              <角>
<左 工 㠭 巫>同様に、たったの4文字の傍流派生文字。この先の展開は無い。

竹を部首とする文字は全て冠で、数は多い。しかし、字義的展開が広がっている訳ではないから、この先どう繋げるつもりか気になるが、文字薦物之"丌"の文字を選定している。脚に丌を擁する<箕>部首を繋げるためだろう。この部首使用文字は"簸"の1字しか収載していないのだから。
「古事記」では、"典"が序の漢文[照今以補典教於欲絶]で使われているものの、重視するような部首感覚はなさそうだ。
尚、「竹葉青…竹葉萎」という詛言はあるものの、冬生艸感覚よりは、古くから利用が盛んだったとの印象を与える記述になっていると見た方がよさそう。
  


角竹箕丌左工㠭巫甘曰乃丂可兮号亏旨喜壴鼓豈豆豊豐䖒虍虎虤皿𠙴去血丶丹青井皀鬯食亼會倉入缶矢高冂𩫖京亯㫗㐭嗇來麥夊舛舜韋弟夂久桀 

│ 巻三

├┬┬┬┬┬┬─┐
⑥⑥⑥⑥⑥⑥⑥ │
攴皮寸殳臤𦘒𠂇 │
│ ┌─────┘巻五
│ 

 巻四


├┐

│├─
││巻五



 巻二
├┬┬┬┐
││
││
│└──┐巻三
├┬┬┐└───┐
│││├┬┬┬┬│─┐
│││││││││ │
①①①①①①①①① │
言古丩句㕯只𧮫舌㗊 │
┌─────────┘巻五
├┬┐
①①①
喜甘曰
│├┐
││

│   ├┬┬┐
│   ④④④④
│   可兮号亏
├┬┐
②②②
壴鼓豈


├┬┐
││├┬┐
││④④④
││䖒豐豊
│││
││

│├𠙴
│└

├┐
⑤⑤
食鬯


├┬┐
⑦⑦⑦
會倉入
  ├┬┐
  ⑧⑧⑧
  缶矢高
    ├┬┬┬┬┬┐
    ⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨
    冂𩫖京亯㫗畗㐭
          ├┬┐
          ⑩⑩⑩
          嗇來麥
            ├┬┬┬┐
            ⑪⑪⑪⑪⑪
            夊舛舜韋弟
            ├┬┐
            ⑫⑫⑫
            夂久桀
               └─ ⇒ 巻六
     

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