■■■ 「說文解字」 卷五 を眺める[6] ■■■ 流石に、"虎"から繋がる理屈は見つかりそうにないから、<豆>系の元の方に<皿>系が繋がっているとしか考えにくい。 <喜> →<壴鼓豈豆>→ 【豊豐䖒 虍虎虤⛔】 【皿𠙴去血丶丹青井】 しかしながら、""皿から先の"井"まで、系統的に繋げるのは難易度が高そう。まさにパズルの様なもの。 ただ、古代感覚からすれば、豆・皿・𠙴は祭祀盛器という枠組みで考えればよいと指示されているような気がしないでもない。 それが構成上の核であって、その先は単純に皿→血・丶・丹という構成要素挿入3文字を後継にしたに過ぎないだけかも。 と云っても"丶・丹・青・井"は観念的な流れ。五行で無理矢理に<丹・青>関係を設定したようだ。ともあれ、祭祀盛器の行きつく先は"血"や"井"ということになる。 「古事記」では、「說文解字」の祭所薦牲血、鐙中火主、丹(巴越之赤石)・青(東方色)とのイメージを固めた上で、これらの文字を使用した筈。但し、「說文解字」見解の[大+𠙴]=去(字義:人相違)を入れ込むのは、いかにも強引そう。祭祀盛器系としてなら、蓋無し器+大人になろうが、それが人が互いに離れて行くという一般的語義との結びつきは自明では無い。(𠙴が蓋外しの盟誓呪器具とすれば、獄訟敗退者ということになり、遠方に流棄することを意味するとの見方があるが、説得力がある。邪悪を祓うとの意味と云えそう。・・・阿治志貴高日子根~者忿 而 飛去之時、意祁王袁祁王二柱聞此亂 而 逃去という「古事記」の記載がそのセンスに合うのかはよくわからぬが。) ⏩続 │ 巻三 ⑤又 ├┬┬┬┬┬┬─┐ ⑥⑥⑥⑥⑥⑥⑥ │ 攴皮寸殳臤𦘒𠂇 │ │ ┌─────┘巻五 │ ①左─②工─③㠭─④巫 │ ① 巻四 │ ⑦筋 ├┐ │⑧刀 │├─⑨ ││巻五 │①角 ①竹─②箕─③丌 ⑥口 巻二 ├┬┬┬┐ ││⑦⑦⑦ ││品吅凵 │└──┐巻三 ├┬┬┐└───┐ │││├┬┬┬┬│─┐ │││││││││ │ ①①①①①①①①① │ 言古丩句㕯只𧮫舌㗊 │ ┌─────────┘巻五 ├┬┐ ①①① 喜甘曰 │├┐ ││②旨 │②乃─③丂 │ ├┬┬┐ │ ④④④④ │ 可兮号亏 ├┬┐ ②②② 壴鼓豈 │ ③豆 ├┬┐ ││├┬┐ ││④④④ ││䖒豐豊 │││ ││⑤虍─⑥虎─⑦虤 │④皿 │├⑤𠙴─⑥去 │└⑤血─⑥丶─⑦丹─⑧青─⑨井 ④皀 ├┐ ⑤⑤ 食鬯 │ ⑥亼 ├┬┐ ⑦⑦⑦ 會倉入 ├┬┐ ⑧⑧⑧ 缶矢高 ├┬┬┬┬┬┐ ⑨⑨⑨⑨⑨⑨⑨ 冂𩫖京亯㫗畗㐭 ├┬┐ ⑩⑩⑩ 嗇來麥 ├┬┬┬┐ ⑪⑪⑪⑪⑪ 夊舛舜韋弟 ├┬┐ ⑫⑫⑫ 夂久桀 └─⑬ ⇒ 巻六 (C) 2024 RandDManagement.com →HOME |