■■■ 「說文解字」 卷六 を眺める[6]  ■■■
<囗>⇒<邑>という流れは自然な感じがする。


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𨛜

この邑だが、現代では、"⻖・⻏・阜/𨸏"の方が部首らしさを感じさせる。邑が構成要素の文字は10文字しか収録していないし。わざわざ<𨛜>を部首にする意味も図りかねる。この文字は日本語として用いられることは無いからそう思ってしまうのかもしれないが。
ただ、現代でも跋扈は生きている言葉。「古事記」でも、本文で使用しないものの、序の漢文で、"邑"は儛詠停於都邑、"扈"は坐玄扈として見かける。"邦"[=國]も定境開邦としてのみ登場する。

本文でもっぱら使われている部首文字は、"都"(用例数:232)と"部"(用例数:72)。それに、基本一音仮名文字としての"祁"(用例数:67)

それと、郎女・郎子の"郎"(用例数:82)に伊邪那岐命・伊邪那美命等の固有名用文字の"邪"(用例数:70)

木東林才叒之帀出𣎵生乇𠂹𠌶華𥝌稽巢桼束㯻囗員貝邑𨛜 

├┬┐ 巻五
⑫⑫⑫
夂久桀
┌─┘ 巻六

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②②②②②  │
東林才叒之  │
│   ├┐ │
│   ③③ │
│   帀出 │
│      ├┬┐
│      ②②②
│      𣎵生乇
│      ├┬┬─┬┬─┬─┬──⇒巻七
│      ③③③ ③③ ③ ③
│      𠂹𠌶華 𥝌稽 巢 桼

├──────────────────⇒巻七

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