■■■ 「說文解字」 卷七を眺める[2]  ■■■
巻六<木>⇒<東>⇒巻七<日>⇒<旦・倝・㫃>がこの巻の顔である。
│ 巻六

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│ 巻七
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①・・・
𢎘・・・
├┬┐
②②
旦月冥





「古事記」では、"旦"(15用例)はもっぱら日出としての意味で使っているが、固有名詞として現在表記では丹波の地名仮名にも用いている。当該地ですでに使用ということだろう。
「今旦聞・・・」  旦見己倉者 信有横刀  故如教而旦時見者 所著針麻者  「明日之旦 應幸於濱・・・」故其旦幸行于濱之時  其樹之影 當旦日者 逮淡道嶋 當夕日者 越高安山  爾明旦 未日出之時  明旦之時・・・議云「凡朝廷人等者 旦參赴於朝廷・・・」
旦波之大縣主 旦波國 旦波比古多多須美知宇斯王


"倝・㫃"は非使用。

部首属文字としては、序の漢文で"旗"(絳旗耀兵)" "旌"(卷旌戢戈)が見えるから、"族"(6用例)が本来的には、同じ旗の下に集められた矢を武器とする大勢の部隊という意味の文字として認識している筈。族名という用語は、そのイメージを抱えていると思うが、血族集団としての意味はすでに確立していたようだ。

尚、<日>部首に属す漢字は"日・時" だけが目立つ。
"日" 371用例
"時" 280用例
"早": 宇遲能和紀郎子者早崩  早可白也 夜既曙訖  天皇異其早還上
"昧"[音仮名]: 種種味物取出  將有味御路  常設種種之珍味
    味師內宿禰
"暗": 爾高天原皆暗 葦原中國悉闇
"暫": 我押流其船者 差暫往  御軍暫疲  爾暫許 押伏
  暫入坐筒木韓人
"昔": 又昔 有新羅國主之子・・・
"曙": 早可白也 夜既曙訖  曙立王
"曇": 阿曇連
(序の漢文)
"昇": 昇卽天位
(序の漢文)
  


日旦倝㫃冥晶月有朙囧夕多毌𢎘𣐺𠧪齊朿片鼎克彔禾秝黍香米毇臼凶朩𣏟麻尗耑韭瓜瓠宀宮呂穴㝱疒冖𠔼冃㒳网襾巾巿帛白㡀黹 

│ 巻六

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②②②②②②②②     │
東林才叒之𣎵生乇     │
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③③③ ③③③③③③③ │
束帀出 𠂹𠌶華𥝌稽巢桼 │
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││巻七
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││││①①①①
││││𢎘𣐺𠧪齊
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││├┬┬┬┐
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││││││①①①①
││││││片鼎克彔
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│││││
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│││││②②②
│││││秝黍香
││││
│││𣏟
││├┬┐
││①①①
││尗耑韭
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①①①
瓜瓠宀
│  ├┬┐
│  ②②②
│  宮穴冖
│  ││├┬┬┬┬┐
│  ③③③③③③③③
│  呂㝱𠔼冃㒳网襾巾
│   │     ├┬┐
│        ④④④
│        巿帛㡀
│          ││
│          ⑤⑤
│          白黹


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